ゼニア とは

ゼニア とは

cloth Ermenegildo Zegna
(ゼニア)とは

ゼニア とは

cloth Ermenegildo Zegna ロゴ

(ゼニア)とは

cloth Ermenegildo Zegna(ゼニア)とは、ゼニアに精通するオーダー専門店が解説します。

1.ゼニア生地スーツの魅力、
ゼニア生地スーツが愛される理由



ゼニア3ピーススーツ 仮縫付フルオーダー

今では高級ファッションブランドとして確固たる地位を築き上げた、ゼニア生地オーダースーツには、どのような特徴があるのでしょうか。
ゼニア生地は、最高級天然繊維をオーストラリアから買い付け、厳選されたウールのみを使用し、徹底した品質管理の元、紡績から染色、仕上げまで一貫して自社工場で作られています。出来上がった生地は他社では見ることのできない光沢と、滑らかな肌触りが特徴です。こうして作られたゼニア生地はイタリア国内のみならず、世界に向けて販売され、当時人気の高かったコシのあるイギリス生地を凌いで世界トップになりました。
cloth Ermenegildo Zegnaはそれ以来、誰もが知る高級メゾンブランドのスーツ生地にも採用される様になりました。それらの高級スーツに使用される生地の約30%がゼニア生地で作られています。それ程、世界中でゼニア生地スーツは愛されているのです。
そんなゼニア生地スーツは各国の主席や起業家、スポーツ・アスリート選手、俳優など様々な有名人やエグゼクティブに愛用されています。日本でも、俳優の渡辺謙さんや元プロ野球選手の松井秀喜さん、古田敦也さん、タレントでは堺正章さん等、多くの有名人の方々がゼニアスーツを着用しています。

人気映画「007」のジェームズボンドや海外人気ドラマ「SUITS」のハーヴィースペクターが着用しているスーツもゼニア生地が使用されており、男性が一度は憧れたのではないでしょうか。

2.cloth Ermenegildo Zegnaという
ブランドについて

CLOTH ERMENEGILD ZEGNA ロゴ

ゼニア生地は1910年に北イタリアのトリヴェロという街でゼニアは生地メーカーとして誕生し創業しました。以来、ファミリービジネスの形態をとっており、創業者であるエルメネジルド・ゼニアの起業家精神を脈々と4代目が受け継ぎ、現在世界を代表するメンズラグジュアリーブランドとして世界100か国以上500以上の直営店を展開。イタリアでは最も有名なファミリー企業の一つになりました。

国内にゼニアの直営店は百貨店、路面店アウトレットストアを合わせると27店舗あります。その直営店の中でも最も広い、銀座2丁目のエルメネジルド・ゼニア銀座グローバルストアは圧巻です。デザインを手がけたのは建築家のピーター・マリノ。各フロアや階段の随所にミラーやステンレスを差し込み、近未来的でモダンな特別空間は銀座で買い物をしていることも忘れてしまうほど異空間を体感できます。また、エルメネジルド ゼニア銀座グローバルストアでは既製品販売(スーツ以外も含む)と受注販売によるオーダースーツ、オーダージャケットを扱っています。

創業者エルメネジルド ゼニアが打ち立てた「世界で最も美しいファブリックを作る」というビジョンを忠実に受け継ぎながら、現代の消費者のニーズに合わせた最先端のスタイル・自社工場で生地から既製品まで全て生産している誰もが憧れる世界最高峰ブランドです。ゼニアは直営店だけではなく、世界中のオーダースーツ専門店へ「ゼニア公認正規店」としてゼニア生地を提供していることも特徴的です。高級紳士服以外にも高度なテーラーリング技術を最大限に活かした「Z Zegna(ジーゼニア)」というディレクター アレッサンドロ・サルトリの未来的なメンズウエアも注目させています。

3.オーダーしてこそ価値がある
ゼニアオーダースーツ

GINZA SAKAEYA スーツモデル

既製品の着心地を超越し、自分自身の趣味やステイタスをも象徴するオーダースーツ。素材に凝り、スタイルを突き詰め、完成までの時間をも楽しんだ結果、自分のための唯一無二の一着に仕上がります。これほど贅沢で、喜びを感じられるスーツはやはりオーダーメイド以外にはありません。

世界最高峰のゼニア素材こそ、「誂える」ことでスーツ最高峰としての神髄が細部にまで宿り、ゼニアスーツを着用する喜びをより感じることができるのではないでしょうか。

4.ゼニアオーダースーツの
生地レーベル一覧

ゼニアのスーツ生地画像と織りネーム

当店が扱うゼニアオーダースーツ(ゼニアオーダージャケットを含む)の生地をご紹介いたします。ゼニア社からは毎シーズン、約500種類ものスーツ、ジャケット素材が発売されます。当店では全てのゼニア生地レーベルを網羅していますが、取り扱うのはこれだけではありません。日本未買付けの生地や別注生地も展開しております。

TROFEO[トロフェオ]

「一度身に着けると他のスーツを着る事ができない」と称される程リピート率の高いシリーズで、ゼニアオーダースーツ素材の代名詞とも言われるゼニア社の代表的ファブリックです。トロフェオは主に春夏用と秋冬用の2つのスーツ素材があります。
十分な強度を持たせるため糸に強い撚りを加え、しっかりと目を詰めて織り上げた生地が多く、それらは吸湿性に優れる特徴を持っています。吸湿性の高い素材で仕立てたスーツは、内部の汗や湿気を吸い取り、体の表面付近の湿度を適度にコントロールしてくれるため、着心地の良さを一層高めてくれる一面も兼ね備えています。
スーツとして仕上がった時の「ツヤ」「ドレープ」「触り心地」の3拍子そろったクオリティの高い一着を体現していただけます。
ゼニアを代表する素材だけに色、柄の種類においてもバラエティ豊かで、当店では20代後半~50代の幅広い年齢層のお客様にご愛用いただいており、おすすめしています。

TRAVELLER[トラベラー]

ゼニア「トラベラー」は、ハンガーにスーツを一晩吊るしておけば次の日には皺が回復する、と言われるほど「皺になりにくく、皺からの回復力が高い」生地として知られています。

発売当初はゼニア社側がこの機能性を重視しすぎるあまり、生地の風合いに物足りなさを感じるとの声もありました。しかし、より繊維の細い原毛の採用や、より強い撚りをかけて作った糸で生地を織るなど、幾度かのリニューアルを経て、きめ細やかで美しい生地表面を兼備したラグジュアリー感ある生地へと進化しました。目付(生地1メートルあたりの重さ)が250gで、春・夏・秋と最も寒い時期を除けば通年で着ていただけるスーツ素材です。

長時間座って会議をすることが多い管理職、出張の多いビジネスマンに人気が高く、幅広い用途でお使いいただけるおすすめの素材です。

12MILMIL12[12ミルミル12]

ゼニアオーダースーツの最上級素材、12ミルミル12。正式名称はドゥーディッチ・ミルミル・ドゥーディッチと呼びます。
ゼニア社は12ミルミル12についてこのように表現しています。
「我々ゼニア社は過去100年間に渡り、不可能と思われたファインファブリックを追求し続けてきました。そして、ついに究極の品質を持つ12ミルミル12の生産に成功しました。この素材はラグジュアリーの代名詞であり、クラフトマンシップの極みです。12ミルミル12は100年に渡る技術革新と、自然への揺るぎない敬意の産物なのです」
12ミルミル12の1年間の生産量はわずか3000m。繊維の細さは12ミクロン(1ミクロン=0.001mm)で、ビキューナやカシミヤをも凌駕する繊細さを持っています。 この比類なき高品質は、羊が育つオーストラリアとニュージーランドの豊かな自然環境、そして湿潤な気候がカギを握っています。羊の生育から羊毛の採取、ファブリックの仕立てまで、あらゆる段階でゼニア社が誇る高度な専門知識が注ぎ込まれ、12ミルミル12はゼニア最高級素材の中でエクスクルーシブなコレクションとして展開されています。
色柄は極めてシンプル。濃紺をベースとしたカラーを中心に、素材の良さがダイレクトに伝わってくるプレーン(無地)または小柄がデザインされています。
ゼニアを取り扱うテーラーにおいても国内ではほぼお目にかかることができない素材です。GINZA SAKAEYAでは、長年の実績と信頼から、12ミルミル12のスーツ素材を特別にお取り扱いをしておりますが、限られた数量を世界共通で販売するため人気のある色柄から売り切れとなる可能性がございます。ご希望される方はお早めにお問い合わせ頂きますようお願いいたします。

13MILMIL13[13ミルミル13]

数あるゼニア生地の中で最もエグゼクティブの支持を集めるミルミルシリーズから、13ミルミル13。正式名称はトレディッチ・ミルミル・トレディッチと言います。名称にある「13」は生地に使用される紡毛繊維の直径、13ミクロン(Super210’s相当)に由来します。非常に細やかな繊維を使用したゼニア社の中でもプレミアムに値する素材です。
この13ミルミル13は、人間の髪の毛の直径が50~60ミクロン、そしてゼニア スーツのスタンダード素材「トロフェオ」が16ミクロンということを考えれば、並外れた細さであることがわかります。ゆえに生産量は限定され、数年に一度リリースされるのみとなっています。
その素材ゆえに生産数はゼニア社全体のわずか3%。日本では毎シーズンの発売が約束されておらず、ゼニア本社があるイタリアを中心にヨーロッパやアメリカでのみ流通することも多くあります。国内でゼニアを取り扱うショップを探してもなかなか見つけることができません。
また、スーツを仕立てる際には熟練の職人であっても取り扱いは注意が必要です。国内では縫製を行える工房すらも限られています。GINZA SAKAEYAでは生地の良さをより体感するために、全体の約6割をハンドメイドで仕上げる“カスタムオーダー”をお勧めしています。例えば肩付け部分を手縫いにすることで、マシンメイドでは実現できない腕の可動域を広げることができます。さらには職人による卓越したアイロンワークを取り入れ、縫製段階で生地にゆっくりと熱と蒸気を加えます。これを繰り返し行うことでスーツに立体的が生まれ、ゼニア特有の美しいドレープ感とワンランク上の着心地を体感することが可能です。色は黒、濃紺、グレーなど定番色を基本に、プレーン(無地)や控えめなストライプ、ピンヘッドが中心です。シンプルなデザインから、ゼニア素材の良さをダイレクトに感じることができます。

14MILMIL14[14ミルミル14]

高品質を誇るゼニア社のミルミルシリーズから14ミルミル14。正式名称をクワトロディッチ ミルミル クワトロディッチと言います。
生地はミルド加工と呼ばれる、生地表面に敢えて毛羽立ちをかけ、暖かみを出す加工のことで寒い冬(10月前半〜2月後半)までの秋冬生地です。
一般的にミルド加工を施すことで、厚みが増して着心地も重くなります。スーツによっては野暮ったく感じることもあるかもしれません。しかし、ゼニアのミルド加工は他社と異なります。素材の重さを変えることなく加工を施すことができるため「世界一軽いミルド素材」(1メートルで280g)として、ゼニアの技術とクオリティは世界中で認められています。
1本ずつの糸に使用しているのは、名称に由来する14ミクロン(1ミクロン=1000分の1ミリ)の極めて繊細な糸が使われ、ウール97%:カシミヤ3%の混紡率となっています。着用時の保温性はもちろん高く、秋冬らしいスタイリングを演出してくれます。ゼニアらしい高級感と上質なソフトタッチは、他メーカーで見ることはできないのではないでしょうか。

15MILMIL15[15ミルミル15]

高品質を誇るゼニア社のスーツ生地の中で、特にクオリティの高い15ミルミル15。正式な名称はクインディッチ・ミルミル・クインディッチと呼びます。少し変わったこの名前は直径15.0ミクロン(Super170’s相当)の極めて繊細なウールを採用している事に由来しています。
一般的なメリノウールの繊維は平均直径が約23.0ミクロン、中でも上質なスーパーメリノウールは約19.5ミクロン。15ミルミルの原毛は直径15.0ミクロンを採用しているため、いかに希少性の高い原毛であるかが分かります。こうした細い原毛を用いて作られる生地は、際立った特徴を持つものとなります。例えば、柔らかさやぬめり感、光沢など独特な風合いで知られる生地にカシミヤがありますが、その原毛の繊維の平均直径は約15.0ミクロンと、15ミルミル15の原毛の細さとほぼ同じです。カシミアはカシミア山羊の毛から作られるので、羊毛(ウール)とは若干の違いはあるものの、ほぼ同じ程度の細さの原毛を使っている両者は、しっとりとしたソフトな手触り、独特のツヤ感などの共通点を持っています。
色柄においては、普段のビジネスシーンにご着用頂けるゼニアらしい落ち着きのあるチェック柄やシャドーストライプ柄がおすすめです。

ELECTA [エレクタ]

1929年誕生当時から変わらないゼニアの「エレクタ」は、ゼニアの秋冬物の中でも定番として確固たる地位を占めているスーツレーベルです。「エレクタ」がゼニアの秋冬向けオーダースーツ生地の代表格といえるのは、その高い完成度にあります。
他のゼニア秋冬物では、多くのレーベルがリニューアルしています。2009年には「トロフェオ(秋冬物)」、2010年には「トラベラー」が、よりクオリティとセンスの高さを感じさせるスーツ生地として生まれ変わりました。一方、1929年に発表された「エレクタ」は、誕生当時そのままの品質とデザインを維持してきました。このことは、「エレクタ」がリニューアルを必要としないほどの完成度を以て誕生したことを如実に表わしています。
ゼニアの「スミズーラ」をご存知でしょうか。これはゼニア独自のパターンオーダーの名称で、顧客それぞれの体型に合わせ、最も美しいスーツのシルエットに整える手法です。「スミズーラ」とは「あなたのサイズに合わせて」の意。「エレクタ」は誕生以来、ずっとこの「スミズーラ」専用の生地として作られてきました。 ゼニアの秋冬向けレーベル「トラベラー」、「トロフェオ(秋冬物)」、春夏向けレーベル「トロフェオ(春夏物)」など、「エレクタ」以外のゼニアのレーベルは、「既製品用」と「オーダーメイド(スミズーラ)用」に二分されています。そして既製品用のレーベルは、ゼニア以外にも、数々の一流ブランドの既製品スーツに使われています。一方、「エレクタ」が既製品に利用されることは決してありません。「エレクタ」を「スミズーラ」専用レーベルとして誕生させたゼニアでは、数ある名レーベルの中でも「エレクタ」を特別な存在と位置付けており、今後もゼニアの「スミズーラ」に使用するためだけに「エレクタ」を生産していく構えでいるからです。ゼニアでは、自社のデザイナーたちの長年の努力と研鑽により、着る人一人ひとりのスーツシルエットを最高に美しく見せる「スミズーラ」のパターンを生み出してきました。「エレクタ」はこの「スミズーラ」のために作られた、最上の品質と格別の贅沢感を併せ持つスーツレーベルと言えるのではないでしょうか。

BIELMONTE [ビエルモンテ]

2020年秋冬シーズンにデビューしたゼニア「ビエルモンテ」。
当初は秋冬の新たなジャケット素材として注目を集めていましたが、21年春夏シーズンからはオーダースーツ向けの素材もラインナップに加わりました。

生地の最大の特徴は、今までのゼニアコレクションには見られないほど、コシと張りがある素材だということ。一般的に、イタリア製の生地はふわっと柔らかく、イギリス製の生地はコシ、ハリが強い傾向にあります。例えば、ゼニア以外でイタリアの代表的な服地メーカーといえば、ロロピアーナやカノニコ、チェルッティ、レダ等が挙げられ、イギリスではアルフレッドダンヒル、ホーランドシェリー、ジョンフォスター、ハリスツイード等が代表格と言えるのではないでしょうか。英国生地をも凌ぐハリとコシを備え、その風合いはこれまでのゼニア生地の概念を覆すかのようなレーベルとなっています。手にとってご覧頂ければ、その違いに気が付くはずです。

またゼニアのビエルモンテは、イタリア北西部のビエラ・アルプスに展開する広大な森林地帯、オアジ ゼニアで飼育された羊の原毛のみを使用しています。ゼニア社は創業当初から環境保護活動(サスティナビリティ)に積極的に取り組んでおり、その豊かな森林地帯をゼニア社はオアジ ゼニアと名付け環境保全に力を入れています。

スーツ素材はそのオアジ ゼニアで育った上質なウールを採用し、シルクをブレンド。春夏らしい軽やかさ、そしてシルク混ならではの優しく輝く光沢感も特筆すべき長所です。
ジャケット素材はウール100%で織り上げられ、プレーン(無地)からウインドウペーン、ワイドストライプ、グレンチェック等さまざまな柄を展開。
ゼニアとして貴重な風合いを備えたおすすめ素材と言えます。

COOL EFFECT[クールエフェクト]

ゼニアの「クールエフェクト」は、夏の厳しい暑さの中でも快適にダークカラーのスーツを着られるようゼニアが開発した生地レーベルです。ゼニア独自の特殊加工技術により生地の表面温度が約10度も抑えられている為、真夏日でも涼しい着心地を楽しむことができます。例えば外気温が40度の場合でも、体感温度はそれ以下に涼しく感じられるということです。ダークカラーのスーツは、ビジネスに欠かせないアイテムです。気温が高い真夏はそのイメージから着用を敬遠されることが多いと思います。そんな時にゼニアのクールエフェクトがおすすめです。
原毛は細さ17ミクロン(1ミクロン=1000分の1ミリ)のオーストラリア産ウールを原材料として作られ、無地、チェック、ピンストライプなど幅広い色柄をリリースしています。

HERITAGE [ヘリテイジ]

1930年代の色、柄、スタイルを元に、同年代の糸使い、組織、デザインを復刻した「ヘリテイジ」。当時のオリジナル生地は重く今では野暮に感じられますが、復刻した素材は比較的番手が細く、ウェイトも軽いものでアップデートされています。着用した際、見た目以上の軽さに定評があります。数あるゼニア素材の中でも異彩を放つ生地コレクションと言えるでしょう。

当時ながらの構築的なスーツシルエットもお洒落ですが、肩パッドを省略したアンコンシルエットのスーツモデルでお仕立てするのがおすすめです。
カジュアルジャケットとしてご利用される方も多く、ビジネスカジュアルの装いにもおすすめです。

TROFEO 600 [トロフェオ 600]

「トロフェオ」で採用される高品質ウールに、シルクを15%ブレンドした「トロフェオ600」。
シルクを混ぜることで光沢が生まれ、より高級感漂う生地になっております。柄においては「トロフェオ」よりも、キメの細かいテキスタイルが特徴です。

コレクションの生地数は少なめですが、「トロフェオ600」特有の光沢感に世界中にファンを抱える人気シリーズです。生地の重さは超軽量の190gで、一年を通して着用できるというのがおすすめポイントとなっています。

TROFEO CASHMERE [トロフェオカシミヤ]

「トロフェオ」で採用される高品質ウールに、カシミヤをブレンドした「トロフェオカシミヤ」。
混紡率は生地のデザインなどによって異なりますが、大きな特徴としてあげられるのが「フランネル」素材だということです。なめらかで光沢感のある「トロフェオ」とは違い、「トロフェオカシミヤ」の生地表面は毛羽立っていて、見るからに秋冬らしい温かみを感じさせる生地です。
生地に触れると分かりますが、高品質なウールとカシミヤならではの独特なヌメリを感じることができます。
ブラウンやグレーなど、暖色系と呼ばれる色合いの生地が多くリリースされています。
秋冬シーズンの人気レーベルです。

TRAVELLER SILK [トラベラー シルク]

先述のゼニア「トラベラー」から派生した、シルク混紡の「トラベラーシルク」。
通常の「トラベラー」よりもサラサラと滑らかな生地表面で、高級シルク特有の光沢感がプラスされています。
ゼニア生地は、ウールにシルクを混紡した艶やかな素材が多くあり、さりげなく輝く生地表面に圧倒的な高級感を感じさせてくれます。そして、同じシルクを採用したゼニアの生地レーベルの中でも、比較的リーズナブルな値段設定となっている点もうれしいポイントです。
なお、通常の「トラベラー」に備わる高度な防皺・摩擦加工の機能はなく、あくまでラグジュアリーな素材へとアレンジされた生地コレクションとなっています。機能性を求める方は「トラベラー」をおすすめしています。

AMEZING[アメージング]

2020年にデビューしたゼニアのレーベル「アメージング」。
シワからの回復力が高いツイストした16マイクロンの110番双糸を経糸・緯糸に配し、程良いナチュラルストレッチを実現しました。
糸にはクールエフェクト加工が施されているため、真夏の熱い日射しでも、生地の表面温度が大きく上がることなく快適に着用いただけます。こうした機能性素材はゼニアコレクションの中でも年々増加傾向にあり、今後もデザインと機能性を両立したハイスペック素材がリリースされるでしょう。
実際に素材をよく見ると、生地表面に夏生地には少ない光沢があり、ゼニアならではの高級感が感じられます。真夏でも着用できるよう、一枚仕立てや肩パッドを省略した軽いスーツシルエットでのお仕立てがおすすめです。
アメージングの綴りは正しくは「AMAZING(驚くべき、素晴らしいの意)」と書きますが、AをあえてEにすることによって、amEZingとしてEZ、つまりErmenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)を強調しています。

cloth Zegna スーツのお手入れ
(クリーニング)について

GINZA SAKAEYA スーツモデル

cloth Zegnaのスーツをはじめとする高級ブランドの紳士服を長く着続けるには定期的なメンテナンスが欠かせません。本来なら5年、10年と着用できるスーツでも、汚れが蓄積してしまってはスーツの寿命を縮めてしまうことになります。ましてや、連日のようにスーツを着て、そのまま放置していればダメージはどんどん溜まり、傷んでしまうのと同時に雑菌が増えて臭いを放つようになることも…。このような状態を防ぐために、適切なメンテナンス=お手入れを習慣化することを意識しましょう。

ゼニアスーツのメンテナンス ブラシ

着用後のスーツは木製ハンガーに掛ける

ジャケットのハンガーは湿気を吸収する木製ハンガーをお勧めしています。肩のラインにあった、肉厚で丸みがあり前方にカーブをしているものを用意すると、型崩れを防ぎます。スラックスは、クリップ付きのハンガーで裾を上にして吊るすだけでも自然にシワが伸びます。

スーツのブラッシング

スーツ全体を軽く叩きながら、汚れを浮かせてブラッシングをします。ブラシは生地に直角に当て、毛足でホコリを掻き出すように軽くかけます。肩から襟裏、袖ボタン、ポケット、パンツの裾もお忘れなく。

ゼニアスーツのメンテナンス 霧吹き

スーツのスチーム&プレス

ジャケットをハンガーに掛け、スチームアイロンを直接当てず、やや離して蒸気をあてながらゆっくりと動かします。蒸気が乾く前に生地を引っ張りながらシワを伸ばします。特にシワやテカリが目立つ場合は、霧吹きをしてから当て布をしてスチームを当てましょう。アイロンの温度を素材に適した、温度にすることが重要です。

スーツのクリーニングは、 シーズン毎に年1回〜2回

シーズン終了後の衣替え時期に1回のクリーニングで十分です。頻繁にクリーニングに依頼してしまうと生地の風合いが落ち、型崩れの原因となることがあります。近年ではクリーニング技術の発達もあり、シルク100%の素材でも水洗い洗浄が可能なお店もあるようです。

GINZA SAKAEYAでは、ゼニア生地オーダースーツをクリーニングに出す際には、1着づつクリーニングしてくれるウォータークリーニングをおすすめしています。