【保存版】スーツのサイズ表は難しい?表記について徹底解説!

  • スーツのサイズ表はどう見るの?A体や号って何?
  • 自分のスーツサイズは、どこを測れば分かるの?
  • スーツサイズの目安となる試着時のチェックポイントとは

スーツサイズはメンズとレディースで表記がまったく違います。

普段見慣れている「S・M・L」などとも違っているため、「A6」「AB5」など数多くあるサイズ表記に困惑した経験が誰にでもあるはずです。

スーツは、ジャストサイズで着ることがすべてであり、多くの男性のビジネスウェアとなっているため、サイズが細分化されているのです。

この記事ではスーツの『サイズ』や確認方法について、くわしく紹介いたします。

スーツのサイズ表記はアルファベットと数字、2つの組み合わせで表記されています。

  1. アルファベット=体型区分…胸囲とウエストの寸法差
  2. 数字=号数…身長を5cm単位で整数化したもの

既製品ではサイズが合わないと感じた場合、大きめサイズを購入して『お直し・補正』を検討する方法もあります。
お直しは小さくすることより、大きくすることのほうが難しいことを知っておきましょう。

どうしても既製品ではサイズが合わない場合は、オーダーメイドで購入する方が自分に似合うスーツを手に入れることもできます。

目次

スーツのサイズ表記について解説

既製品のスーツ
既製品のスーツ

スーツサイズの見方・サイズ表記は、ジャケットもパンツも、内ポケットの内側などの洗濯タグに書いていることが多いです。

「S・M・L」といった一般的なものとは異なっており、冒頭で解説したように「胸囲とウエストの差(体型区分)」と「身長」によってサイズが決まります。

これはJIS規格(日本産業規格)で定められた日本国内共通のサイズで、体を測ったヌード寸法で表記されています。
既製品のスーツを購入する際には表記の意味を覚えておくと便利です。

この記事で解説するのは、日本製・日本規格のスーツで、イギリス(UK)・アメリカ(US)・ヨーロッパなどのインポートブランド(輸入)のスーツとはサイズ表記が異なります。
インポートブランドのスーツ購入の場合は、販売員さんに確認しながら検討してください。

まずは体型区分と身長で表記される記号や数字の意味を解説します。

【メンズスーツ】サイズの体型区分

体型区分とは

  • 「Y体」「A体」などアルファベットで表示する
  • 胸囲とウエストの寸法差で決まる
  • ドロップ寸ともいわれる

JIS規格で定められている体型区分のサイズは以下の通りで、A体を標準に下へいくほど大きいサイズと区分されていきます。

体型区分意味
J胸囲とウエストの寸法差が20cm
JY胸囲とウエストの寸法差が18cm
Y胸囲とウエストの寸法差が16cm
Y胸囲とウエストの寸法差が14cm
A胸囲とウエストの寸法差が12cm
AB胸囲とウエストの寸法差が10cm
B胸囲とウエストの寸法差が8cm
BB胸囲とウエストの寸法差が6cm
BE胸囲とウエストの寸法差が4cm
E胸囲とウエストの寸法差が0cm
体型区分の一覧
体型区分の例
体型区分の例

【メンズスーツ】サイズの号数(身長)

【号数とは】

  • 「4号」「5号」の整数で表示する
  • 身長によって5cmごとに区分されている

JIS規格で定められている身長による号数の区分は以下の通りです。

号数身長
2号~155cm
3号156cm~160cm
4号161cm~165cm
5号166cm~170cm
6号171cm~175cm
7号176cm~180cm
8号181cm~185cm
9号186cm~190cm
身長の単数表示

スーツのサイズ表(早見表)

スーツのサイズ表記に使用されている文字や数字の意味を紹介したところで、スーツのタグなどに表記されている一般的なサイズをまとめたものが以下の表です。

体型区分と号数の重なる部分が自分に合うスーツのサイズになります。
(横軸が体型区分、縦軸が号数です。サイズの下の数字はウエスト(cm))

YAABBBBE
3
156~160cm
Y3
69-72-75
A3
73-76-79
AB3
79-82-85
BB3
87-90-93
BE3
89-92-95
4
161~165cm
Y4
71-74-77
A4
75-78-81
AB4
81-84-87
BB4
89-92-95
BE4
91-94-97
5
166~170cm
Y5
73-76-79
A5
77-80-83
AB5
83-86-89
BB5
91-94-97
BE5
93-96-99
6
171~175cm
Y6
75-78-81
A6
79-82-85
AB6
85-88-91
BE6
96-99-102
BE6
96-99-102
7
176~180cm
Y7
77-80-83
A7
81-84-87
AB7
87-90-93
BB7
95-98-101
BE7
98-101-104
8
181~185cm
Y8
79-82-85
A8
83-86-89
AB8
89-92-95
BB8
97-100-103
BE8
100-103-106
9
186~190cm
Y9
81-84-87
A9
85-88-91
AB9
91-94-97
BB9
99-102-105
BE9
102-105-108
スーツの一般的なサイズ表

ブランドや購入店舗によっては少し数値が変わるため、購入する際はタグの部分の数字を確認して、購入前に必ず試着をしましょう。

表にあるサイズは規格で定められたサイズをもとに作られており、自分の体型にすべてフィットするとは限りません。

ブランドのコンセプトやトレンドにより、腰の絞り具合や太もも、ふくらはぎの広さなどが一般的なものとは異なることがあります。

最終的には試着をして、体にフィットするかどうかチェックをしましょう。

スーツのサイズ感について解説

体にあったサイズのスーツ
体にあったサイズのスーツ

ジャストサイズが大切なスーツですが、既製品から体に合うサイズを選んだだけではジャストサイズとは言えない場合があります。

スーツのジャストサイズとは、体に密着していることではありません。

スーツのジャストサイズとは】

  1. 肩幅・ウエスト・腰回りなど、サイズが体にあっているもの
  2. 適度なゆとりがあり、動きやすいもの
  3. ルールに決められた長さを守っているもの

サイズが合っているのに「なんとなく合わない」「少し動きづらい」という場合、サイズ感が合っていないのかもしれません。

また、着心地や自分の感覚だけではなく、長さや大きさに一定のルール(マナー)があり、知識が必要になってくるのが難しい点です。

体に合ったサイズ感を確認するために、分かりやすいチェックポイントがあるので、スーツのサイズ感でくわしくご紹介します。
シャツやベストのサイズ感チェックポイントもまとめていますので参考にしてください。

スーツのサイズを自分で測るときの正しい方法

スーツの測り方
スーツの測り方

スーツのサイズを自分で測るときは、正しい場所と測り方を知り、補助してくれる人が最低でも一人は必要になります。

サイズの測り方には「ヌード寸法」と「出来上がり寸法」という2種類があります

  • ヌード寸法…「着用者の体の大きさ」を表したもの
  • 出来上がり寸法…「出来上がっている衣類の寸法」を表したもの

理想的なサイズのスーツがある場合は別ですが、ヌード寸法を測ることが一般的です。

インターネットで購入するときはヌード寸法が重要な指標になり、店舗で購入するときでも目安となるため便利です。

基本的にはウエストと身長がわかればおおよそサイズ表から選ぶことができますが、体型は人それぞれに細かく違うものです。
肩幅や胸囲、袖丈なども詳しく測ることが大切です。

具体的なスーツサイズの測り方についてはスーツサイズの測り方で紹介していますので参考にしてみてください。

スーツの大きいサイズを選ぶには

スーツの大きいサイズ
スーツの大きいサイズ

大きいサイズのスーツは、最近ではインターネットでも購入しやすくなってきましたが、一般的な体格の方のスーツに比べるとサイズ合わせが難しく、試着したいけれど比較できるスーツが少ないなど、おしゃれに着こなすにはハードルが高いのが実情です。

既製品のスーツでは、一番大きな部分にあわせて購入をする必要があるため、必要以上にブカブカして見え、お直し・補正が多くなるなど、大きいサイズならではの悩みはつきません。

スーツ量販店で販売しているストレッチ素材などの高機能スーツや、ダブルブレストのスーツを取り入れることで、スマートな着こなしにできる場合もあるので、いろいろなタイプのスーツに挑戦してみましょう。

大きなサイズを着こなすには、パターンオーダー・フルオーダースーツもおすすめです。
オーダースーツであれば、どの部位をとってもちょうどよいサイズになり、それだけでも全体のシルエットはスマートで、おしゃれな印象を与えられます。
何か所もお直しをするよりコスパがいい場合もあるので検討してみてください。

大きいサイズのスーツの着こなし・選び方のポイントについてはスーツの大きいサイズでくわしく紹介していますので、ぜひ読んでみてください。

スーツのサイズ直しはどこまでできるのか

スーツのお直し・補正のイメージ
スーツのお直し・補正のイメージ

スーツのサイズ直しの多くが、既製品のスーツが合わないときか、体型が変わり合わなくなってきたときに検討されます。

購入した店舗で直しを受付していることもあれば、洋服のリフォーム専門店でできる場合もあります。

スーツのサイズ直しができる箇所は意外と多く、袖丈や着丈、裾上げはもちろん、腰回り、太もも、ズボンのシルエットなども調整することが可能です。

サイズを『小さくする』場合はワンサイズ(1~4㎝)ほどできることがありますが、『大きくする』場合は一般的に難しく、断られるケースもあるため注意が必要です。

サイズがやや合わないと感じる場合は、スーツのサイズ選びは大きめにして、お直しで部分的に小さくする(詰める)することが理想です。

また、スーツのサイズ直しについては自分で行うことはせず、必ずプロに任せましょう。

スーツのお直しについてのくわしい内容はスーツサイズのお直しで紹介していますので、検討の参考にしてみてください。

正しいサイズのスーツを着用することが、おしゃれの第一歩

この記事ではスーツのサイズについて、紹介してきました。

購入の時、多くは販売員(フィッター)さんがサイズを測ってくれるものですが、自分でも把握しておくとモデルケース(マネキンサイズ)確認の目安になり、販売員さんとのスムーズなコミュニケーションにも役立ちます。

サイズ以外でも体型の悩み・スーツ着用の頻度など、コミュニケーションをとりながらスーツ選びのアドバイスを受けましょう。

スーツのサイズについておさらい
  • スーツのサイズは胸囲とウエストの寸法差で決める「体型区分」と「身長」で決められている
  • 試着をして、シワがでていないかなどのポイントをチェックする
  • 既製品のスーツではサイズが合わない場合はオーダースーツがおすすめ

スーツは快適に着用するためにも、おしゃれに着こなすためにもジャストサイズであることが大切です。

スーツでのジャストサイズとは、体にピッタリ合うだけではなく、適度なゆとりと、ルールに決められた長さを守ることも必要です。

「だいたい合っているサイズ」ではなく「ジャストサイズ」のスーツを選ぶために、この記事を参考にしていただけたら嬉しいです。

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