スリーピーススーツは機能的でたくさんの魅力が!マナーや着こなしのポイントを徹底解説

  • スリーピーススーツとはどんなものを指すの?
  • 若いのにスリーピーススーツを着ても失礼じゃない?
  • スリーピーススーツを着こなすコツってある?

スリーピーススーツは結婚式や披露宴に呼ばれて着用する機会が多く、なじみのない方はどのようなものを購入したらいいのか悩むのではないでしょうか。

また「ビジネスシーンで着用するのは上司や顧客に対して失礼にあたるのでは?」と心配されている方の声もインターネット上で見かけますが、そんなことはありません。

スリーピーススーツはちゃんと自分に合ったサイズでピシッと着こなすことができれば、むしろ誠実で好印象を与えることができる服装です。

この記事では成り立ちや着こなし、ベストの種類やマナーなど、さまざまな角度からスリーピーススーツの魅力について掘り下げていきます。

スリーピーススーツは高貴な人々のカジュアルな服を基にイギリスで生まれ、その合理性とファッション性から19世紀~20世紀にかけてビジネスウェアを中心に全世界へと広がっていきました。

ベストを活用した着こなしを身につけることで、信頼感や大人の男性としての魅力を発揮することができるでしょう。

目次

スリーピーススーツとは同じ生地で作られたジャケット・ベスト・ズボンのこと

スリーピーススーツとはジャケット、ベスト、ズボンが同じ生地のスーツ
スリーピーススーツとはジャケット、ベスト、ズボンが同じ生地のスーツ

スリーピーススーツとは、ジャケット、ベスト、ズボンが同じ生地で作られたスーツのことです。
本来の伝統的な意味では同一の生地で作られたもののみを指すのですが、現在ではそれぞれ異なる生地で作られたものでもスリーピーススーツと呼んでいる場合もあるようです。

その一番の特徴といえば、やはりベストを着用することでしょう。

寒いときには内側に一枚多く着こむため、温かく過ごすことができます。
また暑いときにはジャケットを脱いでも、ベストのおかげでだらしない印象になることがありません。

むしろかっこよく、おしゃれな印象や、真面目で頼れるイメージを与えることができます。

メンズの礼装が簡略化されて生まれたスリーピーススーツ

ラウンジで談笑しているイメージ
ラウンジで談笑しているイメージ

スリーピーススーツはメンズの礼装やビジネス、カジュアルシーンなどさまざまなシーンで活躍するファッションです。
その発祥は1860年代にイギリスで生まれた「ラウンジ・スーツ」です。

それよりも以前のヨーロッパでは、身分や地位の高い人物の身だしなみとして今でいう正礼装のジャケット、ベスト、ズボンを別々の色、柄、素材で仕立てるのがマナーでした。
西洋絵画で肖像画として描かれている服装といえばピンとくる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

それだけの服を仕立てられるほどの富や権力をもち、秩序を築く側としての象徴であると同時に、ジャケット、ベスト、ズボンそれぞれで生地に求められる機能性や性質が異なるため合理的だという理由もあります。

しかし、それだけ自分の体型にしっかりとあわせた窮屈な服装ではゆっくりとくつろいで話すということは難しいでしょう。
そこで生まれたのが「ラウンジ・ジャケット」です。

談話室で会話をしているイメージ
談話室で会話をしているイメージ

これは丈が短く、服のシルエットにゆとりのあるジャケットのことで、男性が談話室で会話をするときにはこれに着替え、ソファーに座り、砕けた会話を楽しんだそうです。

「ラウンジ・ジャケット」を基としてイギリスで生まれたのが「ラウンジ・スーツ」です。

スリーピーススーツの原型はイギリス
スリーピーススーツの原型はイギリス

スコットランドの農民の作業着を参考にしたともいわれ、当初はあくまで室内着などとして着用し、人前で着る服ではありませんでした。
それが気軽に着用でき、製作もしやすいことから徐々に作業着や街着として定着しはじめます。

19世紀後半には著名な政治家や、当時欧米でのファッションリーダーだったイギリス国王、エドワード7世がプライベートな場で愛用していました。
それによりイメージが改善され、20世紀に入るころには完全にビジネスウェアとして定着することとなります。

現代で誰もが着用するようなメンズスーツが、高貴な貴族などが着用する礼装からの流れで作られてきたというのは、とても面白い歴史だと思いませんか。

かっこいいスリーピーススーツの魅力的なポイント

かっこよくて魅力的なスリーピーススーツ
かっこよくて魅力的なスリーピーススーツ

「スリーピーススーツがダサい」というのは、もしかしたら自分の体に合わないサイズでだらしなく見えてしまっているのかもしれません。

スリーピーススーツは自分に似合うものを着用すると、かっこよく魅力的に見せることができる服装です。

スーツの原点ともいえるスリーピーススーツは、イギリス発祥の紳士然とした雰囲気があり、またベストの中にネクタイを入れるため胸板が厚く見えます。
大人の男性としてのダンディーさがとてもよくあらわれる服装ではないでしょうか。

ベストにどのようなものを選ぶかによって、フォーマル、カジュアル、ビジネスシーンなどさまざまに活躍するコーディネートが可能です。

特にカジュアルな着こなしではジャケットやズボンと異なる色、柄、素材で作られたオッドベスト(セットではなく単体で販売されているベスト)を組み合わせて、自分の好みやイベントによってコーディネートを楽しむことができます。

スリーピーススーツのかっこいい魅力についても、くわしく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

スリーピーススーツのベストの種類

スリーピーススーツのベストの種類
スリーピーススーツのベストの種類

スリーピーススーツのベストには、シャツやネクタイが見える部分(Vゾーン)の形状と襟の有無により、多くのバリエーションが生まれます。

襟ぐりの形状による違い

ベストの襟ぐりの形状
ベストの襟ぐりの形状

ベストのボタンを留めたときの襟ぐりの形状はV字かU字かの2種類があります。

ほとんどのスリーピーススーツのベストはV字の形状でしょう。首元から第1ボタンまで直線的なラインになっており、Vゾーンが広くなるか、狭くなるかはジャケットの形状に合わせて変わります。

もうひとつは首元から垂直気味に下がり、第1ボタン近くで湾曲するというU字に見えるようなラインのベストです。
燕尾服やディナージャケットなどの礼服で見かけることができます。

襟の有無による違い

ベストの襟の有無
ベストの襟の有無

襟のないベストはごく一般的なもので、シンプルなデザインはジャケットと組み合わせて着用するのに向いています。
ビジネスシーンではこちらのタイプを選ぶのが無難でしょう。

現在では襟がついたベストも存在しています。
スーツのジャケットと同じ種類のさまざまな襟がつけられたベストが多く販売されています。

こういった襟付きのベストはフォーマルシーンに合わせたものか、逆にカジュアルに楽しむ場合に選ばれる傾向にあります。
カジュアルシーンではスーツのジャケットやズボンと異なる色や柄を選ぶなど、自分好みにファッションを楽しめるでしょう。

相手に失礼?スリーピーススーツを着用するタイミング

ビジネスシーンでのスリーピーススーツ
ビジネスシーンでのスリーピーススーツ

スリーピーススーツを着用して失礼にあたるタイミングは、ビジネスシーンでは特にありません。

「若いのに着用していると偉そうに見えて失礼」という意見もあるようですが、特にルールとしては決められておらず、勝手なイメージが先行しているようです。

むしろスリーピーススーツを適切に着こなせば、「しっかりしている」「真面目な印象」などプラスのイメージを受けることも可能でしょう。

上役の方たちが重要な場面でスリーピーススーツを着用するのは、上品さやたくましさなどの男性的な雰囲気をかもしだすことができ、相手に対して信頼感を与えることができるからではないでしょうか。

そういったイメージをうまく活用できれば、ビジネスライフも充実することでしょう。

就職活動のときには避けた方が無難かもしれません。
もしかしたら人事を担当する方が「面接でスリーピーススーツを着用するのは失礼だ」と考えている可能性がゼロではないからです。

スリーピーススーツが失礼かどうか、着るタイミングについても、くわしく解説しています。ぜひ参考にしてください。

礼服でスリーピーススーツを着用するときに気を付けること

礼服でのスリーピーススーツの組み合わせ例
礼服でのスリーピーススーツの組み合わせ例

礼服や喪服でスリーピーススーツを着用する場合は、それぞれのシーンにより着用するベストの色やボタンなどのルールが決まっています
正礼装と呼ばれる最も格式の高い服装では、特に厳格なルールが定められているので注意が必要でしょう。

  • 結婚式や披露宴などの慶事では、準礼装、略礼装ともベストは比較的自由なコーディネートを楽しむことができます。
  • 葬式や告別式などの弔事において、正喪服であるモーニングコートではジャケットと同じ生地の黒く光沢のないベストを着用するのがルールです。
  • 準喪服や略喪服ではベストを着用しても構いませんが、必ず黒色で光沢のない生地を選ぶようにします。

スリーピーススーツを礼服として着用する場合の注意点は後日別の記事で詳しく説明する予定です。

スリーピーススーツにもボタンマナーがある

スリーピーススーツにもボタンマナーがある
スリーピーススーツにもボタンマナーがある

スリーピーススーツにもスーツのジャケットと同様にボタンマナーがあります。

ツーピース(ジャケットとズボンをセットにした一般的なスーツ)とは若干異なり、ベストを着用している場合は基本的にジャケットのボタンをすべて外します。
またベストの一番下のボタンも基本的には外しておきましょう。

ただし礼服を着用するような儀式的な場面ではすべて留めた方が、よい印象を与えることもありますので、着用するシーンによって判断するほうが無難です。

詳しくはベストのボタンの留め方としてスリーピーススーツの着こなしを詳しく紹介していますので、そちらの記事もあわせてお読みください。

スリーピーススーツを着こなすにはフィット感が大切

スリーピーススーツは体にフィットしたものを選ぶことが大切
スリーピーススーツは体にフィットしたものを選ぶことが大切

スリーピーススーツを着こなすには、ベストの仕立てがとても重要です。

  • 自分の体型にフィットしているかどうか
  • ベストの丈がどのぐらいの長さか
  • Vゾーンをどのぐらいの広さ、長さにするか

これらの点を重視してスリーピーススーツを選んだり、仕立てたりしましょう。

簡単にポイントを上げてみると、大きくダブついてしまうベストはだらしなく見えてしまうため、必ず自分の体にフィットしたベストを選びましょう。

そしてベストとズボンの間からシャツが見えるほど短くても、逆に必要以上に長すぎてもダサくだらしない印象になってしまいます。
ちょうどベルトをベストで隠せる程度の着丈にするのがおすすめです。

Vゾーンは印象を大きく左右する大事な部分
Vゾーンは印象を大きく左右する大事な部分

Vゾーンの広さについては、その時の流行に左右されやすい部分です。その点はスーツのジャケットと同様ですね。
縦長になるほどシャープでスポーティーなイメージになり、Vゾーンが狭くなるとタイトなイメージになります。

自分のスーツ姿を左右するほどVゾーンは重要な部分ですので、シャツやネクタイとあわせてこだわってコーディネートしましょう。

スリーピーススーツの着こなしについては後日、くわしい紹介記事を追加する予定です。

現在でも人気の高い伝統的なスリーピーススーツ

今回はスリーピーススーツについてさまざまな点を紹介いたしました。

上司など地位の高い人が着るものだから失礼という誤ったイメージが広まっていますが、そんなことはありません。
むしろ最近では若い人たちの方に人気が高くなっているそうです。

自分のサイズに合ったスリーピーススーツを身につけることによって、気温によってジャケットを脱ぎ着することにより体温の調節ができるという機能性、イギリス生まれの紳士的なスタイルで相手に対する印象が良くなるなど、さまざまなメリットが生まれます。

スリーピーススーツの魅力についておさらい
  • スリーピーススーツとは、ジャケット、ベスト、ズボンを同じ生地で作ったスーツのこと
  • ビジネスシーンでスリーピーススーツを身につけると失礼というマナーはない
  • フォーマルな場では礼服や喪服、着用するシーンにより決められたマナーがある

一般的なツーピーススーツよりもベストというアイテムがひとつ増えることにより、コーディネートの楽しさがより広がるスリーピーススーツ。
ぜひ自分なりの着こなしを身につけて、伝統的なスーツスタイルを楽しんでください。

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