オーダーコートの失敗しない注文方法とポイントを徹底解説!

  • オーダーコートの相場は?店ごとの金額差について知りたい
  • コートが出来上がるまでにはどのぐらいの期間がかかるの?
  • 失敗しないオーダーコート専門店の選び方は?

気温が下がるとスーツの上に着るコートについて悩む方がたくさんいらっしゃいます。
もし体にフィットしたコートが欲しいと考えている場合は「オーダーコート」が最も優れた選択肢です。

この記事ではコートをオーダーメイドで仕立てる際の準備や、注文の流れ、オーダーコートの相場などについて、具体的な例を挙げながら詳しく解説していきます。

オーダーコートを注文するのに不安な方も、この記事を読むことで疑問が解決しますので、ぜひ最後までお読みください。

失敗しないオーダーコートを仕立てるポイントは、自分の希望をハッキリさせておくこと、そして店のスタイリストと十分に相談をすることです。

スーツに似合うコートについては別の記事で詳しく紹介していますので、ぜひあわせてお読みください。

目次

オーダーコートは長く着用できるコスパのよい選択

さまざまなコート
定番デザインのオーダーコートは長く愛用できる一着に

オーダーコートをおすすめする一番の理由は長期間、流行に左右されることなく着用することができるからです。

スーツでも愛着のあるものは長期間着用するかもしれませんが、購入した時のトレンドにあわせたシルエットやデザインになりがちです。

また仕事で着用する場合は、複数のスーツを着回して適切な手入れをしたとしても、数年で買い替えることになるでしょう。

しかしコートは着る季節も限られており、滅多に買い替えるようなものではありません。

そのため定番のデザインやシルエットで仕立てておけば流行に左右されず、長い期間着用することができるコートが手に入るのです。

仕立てる際にはフォーマルでもビジネスでも着用する機会やシーンの多い「チェスターコート」「ステンカラーコート」がおすすめです。

またオーダーメイドで仕立てることにより、自分の体型に最適なサイズのコートを手に入れることができるのも理由のひとつです。

スーツに似合うコートを選ぶポイントでもご紹介したとおり、どのような種類であっても自分のサイズに合わせたコートを選ぶことが一番重要です。

オーダーでコートで仕立てると、既製品では調整が難しい肩周りや腰回り、着丈、袖の長さなどの細かな調整を行うことができ、間違いなく自分にジャストサイズのコートが出来上がります。

またシルエットの微調整はもちろん、使う生地や裏地、ボタンも自分の好みに選ぶことができるのです。

既製品で満足できるコートが見つからなければ、ぜひオーダーコートも選択肢のひとつにくわえてみてください。

来店前に理想のオーダーコートについて考えるのが重要

悩む男性
コートを着るシーンや用途についてあらかじめ考える

オーダーでメンズコートを仕立てるときに、全くのノープランでお店を訪れると、相談をする内容が思いつかず話がすすみません。

ぜひお店に向かう前にどのようなコートが欲しいのかを自分で思い描いてみましょう。

「そんなことを言われても何も思い浮かばない」いう方は、次のようなポイントをきっかけにして考えてください。

コートを着用する場面や用途

コートを着用する用途やシーンを想定するのはとても大切なことです。

たとえば「ビジネスで商談や会社を訪問するために着用する」のと「普段でもカジュアルに着回したい」のでは重視するポイントや、使用する生地、選択するカラーが変わります。

とくに結婚式や葬式などフォーマルな場でも着用したいとなれば、自ずとデザインや生地のオーダー内容が決まってきます。

まずはこういった使用用途を考えてみると、あれもこれもと自分が困っていることや希望が次々に思い浮かぶはずです。

持っているスーツの色やデザインの種類

さまざまなスーツ
持っているスーツの色や柄によりコートのデザインや色を決めるヒントに

ビジネス用途で着用するメンズコートを仕立てる場合には、中に着るスーツとのコーディネートを考慮するのも重要です。

大抵の場合はチャコールグレイや濃いネイビーの生地でシンプルなシルエットであれば、どのようなスーツにも汎用的で着まわしやすいコートに仕上がります。

しかし2着目で異なるカラーのコートが欲しい場合や、柄の生地で仕立てたいときは所持しているスーツをチェックした上で相談をするのがおすすめです。

オーダーコートの注文から納品までの流れを詳しく紹介

相談中
担当者と綿密に打ち合わせてコートのデザインを決める

では具体的にオーダーコートを作るときの流れをみてみましょう。

今回はオーダー界のパイオニアで、独自開発の「仮縫付フルオーダー」でスーツやコートを仕立てているGINZA SAKAEYAでの注文の流れを例として紹介いたします。

仮縫いまで行うのはGINZA SAKAEYAならではの手順ですが、基本的な流れは他の店でもほぼ同じです。
オーダーコートは注文から納品まではおよそ2~3か月程度かかるため、早めに依頼をするのがおすすめです。

注文の流れ
オーダーコートの注文~納品までの流れ(GINZA SAKAEYAの場合)

【来店1回目】カウンセリングや採寸などの打ち合わせ

来店1回目はゆっくりと時間をとってコートの注文ができるように、電話で来店予約の受付をしています。
まずはカウンセリングからはじまり、生地選び、採寸を行います。所要時間はおおよそ40分程度です。

カウンセリング

カウンセリングでは、仕立てたいコートのイメージを具体的な形にするため、綿密に打ち合わせをします。

この際にコートの用途や着用シーンについて話をすると、イメージの共有がしやすくなります
自分の意見や希望にあわせて、プロの担当者が最適なコートのデザインやスタイルの提案をしてくれることでしょう。

生地選び

裏地やタグ、ボタン
オーダーコートなら表の生地だけではなく、裏地やボタンのカスタマイズも可能

仕立てるコートのタイプにあわせて、使用する生地や素材を決定します。

特にGINZA SAKAEYAでは高品質なエルメネジルド・ゼニアの生地を数多く取り扱っており、専属のスタイリストからのアドバイスを受けることも可能です。

また希望する素材の取り扱いがない場合でも、取り寄せが可能なものもあります。
その場合は取り寄せ期間が必要なため、通常納期よりも時間はかかってしまいますが、どうしても使いたい生地がある場合は相談してみてはいかがでしょうか。

採寸

スーツの採寸
体型にフィットするコートを仕立てるため立体的に採寸

コートのタイプ、使用する生地が決まり、最後に採寸を行います。

コートは特にサイズを体型や服に合わせることが重要なため、スーツで来店するのがおすすめです。
もしそれが面倒な場合には、ジャケットのみを持参して着用すれば問題ありません。

マスターテーラー世界大会出場店の確かな技術で、自分の体型を立体的に採寸してもらうことができます。
その採寸箇所はなんと45か所。それにより着やすく、シルエットが美しいオーダーコートを仕立てることができるのです。

またロングコートを仕立てる場合は別の記事でも触れたとおり、スーツの上に着るメンズコートを恰好よく見せるには着丈がとても重要になります。
採寸時に念入りに打ち合わせをするとよいでしょう。

【来店2回目】コートの仮縫いでサイズを調整

仕立て中のコート
仮縫いをすることで、より体型にフィットするコートになる

注文後、約1か月後に仮縫いで再度来店することになります。

仮縫いでは採寸したサイズをもとに作成した生地を仮に縫い合わせたものを実際に着用して調整を行います。
そのため来店時にはスーツを着用していくか、ジャケットを持参しましょう。

着心地のチェックはもちろん、打ち合わせ通りの理想のシルエットになっているかどうか細かな調整を行います。

着丈や袖丈の調整だけではなく、0.5cm単位での立体的な調整を行うことにより、コートのフィット感や動きやすさを追求した調整が可能です。

【来店3回目】コートの受け取り

仮縫いから約1か月後で、自分の体型にフィットした世界で一着だけのオーダーコートが出来上がります。
初回の注文の場合は仕上がりのチェックを行うため、来店して受け取るのがおすすめです。

2回目以降の注文では作成した型紙をもとに仕立てることができるため、デザインや生地を選ぶだけでスムーズな注文が可能となります。

厳選した生地で一生モノのコートをオーダーメイドで仕立てる

さまざまな色のコート
オーダーコートなら好きな生地や色で仕立てることができる

スーツをオーダーで仕立てる際には、せっかくですから生地にもこだわって選びたいものです。

既製品で販売されているものは、ポリエステル、コットン、ウールのものが多く、価格の安さを優先していたり、量産のしやすさを重視した生地で作成されていることがほとんどです。

カジュアルな場面や普段使いはそういったもので十分ですが、フォーマルな場で着用したり、ビジネスシーンでしっかりしたものを用意したいという場合には、高品質なカシミヤの生地を選ぶのがおすすめです。

カシミヤのコート素材は毛が細く、保温性に優れており、なおかつウールやコットンで仕立てたものに比べると軽いのが特徴です。
また手触りも柔らかく、カシミヤ独特のぬめり感があり、肌触りのよい生地です。

カシミヤヤギの群れ
カシミヤヤギの希少な内側の毛から高品質なカシミヤが作られる

カシミヤは、カシミヤヤギの内側からとれるふんわりとやわらかな毛のみを使用しますが、一頭から採れる量はわずか150~250g程度。
ウールの原料である羊毛が一頭から採れる量が4,000g程度と考えると、その希少性がおわかりになるかと思います。

見た目にも上品な光沢感があり、オーダーコートを仕立てるのであれば、カシミヤが最もおすすめの生地といえるでしょう。

また同じカシミヤ生地でもブランドによってその品質や特徴に違いがあります。

特にイタリアの高級生地メーカーのひとつである「エルメネジルド・ゼニア」は生地の原毛を贅沢に買い付け、高品質で機能性にも優れた生地を作ることで有名なブランドです。

その特徴は、人の髪でいうキューティクルのような「うろこ」が現れるほどの光沢感と重厚感です。
上質の証ともいえるそれらは、実際に目にした方が実感できるでしょう。

気になる方はエルメネジルド・ゼニアの店舗や、ゼニア生地を取り扱うオーダーメイド専門店で確認をしてみてはいかがでしょうか。

オーダーコートの相場は生地と仕立てる方法によって異なる

仮縫い
仮縫付のオーダーコートなら体型にあわせて0.5cm単位での繊細な調整が可能

オーダーコートを仕立てる際の相場は使う生地や素材、それにオーダーする店によって変わります。

安い価格ではカシミヤでも10万円を切るようなところもありますが、いちから型紙をおこしてオーダーコートを仕立てるわけではなく、モデルとなるコートを基準として調整をして完成とする場合が多くあります。

その方法でも着丈や袖丈など、自分の体型に合わせた調整は可能な場合もありますが、やはり限度があります。

できればちゃんと型紙をおこして仕立てるオーダーコートの専門店で注文をするのが一番のおすすめです。

先ほどの項目で例に挙げたGINZA SAKAEYAでは、体型にあわせた自分専用の型紙を作成し、ゼニア生地を使用したステンカラーコートが19万5千円から仕立てることができます。

仮縫付で自分の体型にフィットしたハイブランドのコートであると考えると、とても安く手に入ると言って差し支えないでしょう。

こまめに手入れをすることで、長く愛用することができるので、ビジネスやフォーマルで着用することを想定している方にはおすすめの一着です。

勝負の一着はぜひオーダーコートで

今回はオーダーコートについて、注文前に考えておくといいことや、注文の流れ、おすすめ生地について詳しく紹介いたしました。

コートは体型にフィットするかどうかが格好良く見える一番重要なポイントです。
そのため、オーダーコートはプロのスタイリストに相談することができ、細かな採寸を行うため、スーツの上に着るコートには最適な選択肢といえるでしょう。

オーダーコートのおさらい
  • コートは長期間にわたって着用するため、オーダーメイドで作るのがおすすめ
  • どんなコートを仕立てるかは、着用するシーンや用途を伝えて担当者と相談する
  • オーダーコートは自分の体型に合わせて採寸や仕立てができる専門店で注文する

オーダーコートは特にビジネスシーンでの着用を考えている方には、特におすすめの購入方法です。
上質なカシミヤで仕立てられた格好のいいシルエットのコートは、相手にも一目置かれる勝負コートになるでしょう。

ぜひこの記事を参考にして、自分好みの一着を手にしてください。

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