ナポリの芸術的なテクニック

こんにちは。

榮屋本舗の代表・伊藤です

ナポリのスーツは、

仕立てる工程においても、

さまざまな特徴があります。

では、

どんな特徴があるのでしょうか?

ナポリ仕立てに関しては、

このブログでも前田から詳しく紹介していましたが、

もしかしたらご覧になっていない方もいるでしょうし、

なにより話の流れもありますので、

ここであらためて紹介していきましょう。

ナポリのサルトリアは、

「クラシコ」と呼ばれるその歴史とともに、

技術力が高いことで知られています。

作業工程のなかで

ナポリらしい特徴の一つといえるのが、

生地の裁断を行うまでの流れでしょうか。

日本などでは、

まず着る人の身体の各所を細かく採寸し、

それに基づいて型紙を作成。

そして、出来上がった型紙を生地の上にあてがい、

慎重に生地の裁断をするのが普通です。

しかし、

ナポリの仕立てでは、型紙は存在しません。

まるでキャンバスに絵を描くように

生地にの上に専用のチョークで裁断ラインを描き、

そのまま一気に裁断をしてしまうのです。

もちろん、

その準備段階として

着る人の採寸は細かく念入りに行います。

ここがポイントです。

ナポリのサルトは、

採寸をしながら着る人に合わせた型紙を

頭の中に浮かび上がらせていくのだそうです。

そして、そのイメージを持ったまま

生地に思い切った裁断ラインが引くわけですね。

下書きなどしなくても

一発で正確なラインが引けるようになるには、

それなりに熟練度が必要。

ピロッツィのヌンツォさんの

一連の手際を見せてもらった際も驚いたのですが、

流れるように生地に裁断ラインを引き、

なんの躊躇もなくハサミで切りだしていくさまは、

もはや芸術と呼びにふさわしいテクニックでした。

出来上がったスーツだけでなく、

つくる工程すら素晴らしいのですね……次回に続きます。

チャオ(*^-゚)/~Ciao!

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