ウィンザーカラーとは何のこと?由来やネクタイとの相性もご紹介

  • ウィンザーカラーって何のこと?
  • ウィンザーカラーの由来や語源はなに?
  • ウィンザーカラーシャツに合うネクタイはどんな結び方?

「ウィンザーカラー」という言葉を初めて聞いて、正しいイメージができる人は少ないかもしれません。

ウィンザーとは人物の名前に由来したものであり、形状や素材そのものを表すものではないために、イメージがつかみにくいのです。

この記事では、スーツ・ビジネススーツ用語として使われる「ウィンザーカラー」について、語源や着こなしなど、くわしく解説していきます。

ウィンザーカラーを簡潔に説明すると

  • シャツ(ワイシャツ・ドレスシャツ)のカラー(襟型)の種類の名称
  • 襟の開き角度が大きいデザインで、ワイドスプレッドカラー(ワイドカラー)とも呼ばれている

専門的な用語を知ることで、さらにスーツに詳しくなり、スーツやシャツの着こなしが、もっと楽しくなるはずです。
ぜひ参考にしてください。

目次

ウィンザーカラーとは

スーツ選びを楽しみましょう
スーツ選びを楽しみましょう

この記事で解説する「カラー」とはcolor(色)ではなくcollar(襟)のことです。

一般的に、襟は構成される部位によって名前があります。

襟まわり部位の名称
襟まわり部位の名称

レギュラーカラー・ボタンダウンカラーなど10種類以上あるシャツ(ワイシャツ・ドレスシャツ)の襟型の種類の1つをウィンザーカラーといい、「ワイドスプレッドカラー」「ワイドカラー」とも呼ばれています

ビジネスシーンで選ばれる代表的なカラー
ビジネスシーンで選ばれる代表的なカラー

ボタンや装飾のない襟の多くは襟羽開きの角度で種類分けされていますが、角度や襟羽長さなどは、製造元や流行によって多少変わることがあります。

ウィンザーカラーの特徴

ウィンザーカラー
ウィンザーカラー
  • 襟の開きの角度が100~120度前後と広い(140度近いものも)
  • 衿の高さもやや高め・衿羽もやや長めのタイプが多い

襟全体にボリュームのあるウィンザーカラーはクラシックテイストの着こなしに合います。

襟羽長さがやや長く、剣先がジャケットに納まることで、首回りの立体感がありながらもスッキリとした印象になることが特徴です。

襟の形状自体はシンプルで、ビジネスシーン・フォーマルシーン・カジュアルシーンのすべてで使えるデザインです。
フォーマルシーン・ビジネスシーンは、ネクタイなど他のアイテムの着用マナーを守って着用しましょう。

ウィンザーカラーはノーネクタイでも納まりがよく、スッキリした印象になります。

ビジネスシーンフォーマルシーンカジュアルシーンノーネクタイ

ウィンザーカラーの由来とは

「ウィンザーカラー」はイギリスのウィンザー公に由来して呼ばれています

ウィンザー公とは、イギリス国王エドワード8世で、エリザベス女王の伯父にあたる人物です。国王退位後に「ウィンザー公爵」となりました。

ウィンザー公爵(ウィンザーこうしゃく、英語: Duke of Windsor)は、連合王国貴族の公爵位。国王エドワード8世が1936年12月11日に退位した後、1937年3月8日に叙された[1]。爵位名はイギリス王室が所有するウィンザー城に由来する。

ウィンザー公爵/wikipedia/08.2022

ビジネススーツ発祥のイギリスで、王室にとらわれないファッションを取り入れ、20世紀のファッションリーダー的存在だったそうです。

ウィンザー・カラー」「ウィンザーチェック(プリンス・オブ・ウェールズ・チェック)」「ウェンザー・ノット」など、現在でもウィンザー公由来のファッション用語が使われており、その影響力がうかがい知れます。

ウィンザーカラーシャツの着こなし

ウィンザーカラーのシャツは、一般的な紳士服売り場でも手に入る親しみやすいドレスシャツです。

どのように着るとバランスよく着ることができるのでしょうか。

着こなしについて解説します。

ウィンザーカラーにあうネクタイとは

代表的なネクタイのノット(結び目)
代表的なネクタイのノット(結び目)

ウィンザーカラーにあうネクタイの結び方は「ウィンザー・ノット1」が一般的

ネクタイの「ウィンザーノット」はノット(結び目)が大きく、襟もとの開きの大きいウィンザーカラーのシャツと合わせるとバランスがよく見えます。

ネクタイ全般的にいえることですが、きっちりと結ぶことで格段に印象が上がるので、注意しましょう

ビジネスシーンでの基本的なネクタイの注意点

  • シャツのボタンは一番上まで締める
  • 結び目は襟もとまでしっかり締める
  • ディンプル(結び目の下にくるしわ)をしっかりつくる
  • ネクタイの結び目を前に出して立体的にする
ネクタイは着こなしのカギ
ネクタイは着こなしのカギ

ノーネクタイでもバランスよく着こなせる

クールビズもすっかり定着し、夏場はノーネクタイというのも見慣れた光景です。

ウィンザーカラーはノーネクタイの時もスッキリとしたおしゃれな着こなしができます

クールビズの季節はノーネクタイを意識して選ぶ
クールビズの季節はノーネクタイを意識して選ぶ

ネクタイやスーツ・ジャケットを着ないシーンでは、第一ボタンを開けるため、だらしなくならないような襟デザイン(ボタンダウンカラー・ホリゾンタルカラーなど)のシャツを着るとスマートな印象になります。

ウィンザーカラーシャツが似合う体型とは

横に広がった形状のウィンザーカラーはどのような体型の方に似合うのでしょうか。
一般的な例を解説します。

ウィンザーカラーは体・顔の大きい人にオススメ

  • 首が太めの方
  • がっしりとした体型・肩幅の広い方
  • 顔の大きさが気になる方
しっかりした体系の方におすすめ
しっかりした体系の方におすすめ

ウィンザーカラーのように横に広がる襟は、視覚の錯覚効果で小顔効果が期待できます。

身体の大きい人はボタンを締めたときにできるVゾーンがやや広くなる傾向があり、襟羽がやや長めのウィンザーカラーシャツはバランスが良いだけでなく、襟先が出ずにスッキリと納まることもおすすめの理由です。

ジャケットやスーツのボタンを締める場合にはマナーがあるので、注意しましょう。

やせ型・肩幅の狭い方は着用感を試してから

  • 首の細さが気になる方
  • 肩幅の狭さが気になる方
カラー(襟)で印象は変わります
カラー(襟)で印象は変わります

首や体が細い人がウィンザーカラーを着用すると、襟羽や「ウィンザー・ノット」のネクタイが主張し、少しバランスが悪く感じることがあります。

視覚の錯覚効果で考えると、ウィンザーカラーのシャツは肩幅がせまく見えることもあり、気になる人には注意したいポイントです。

体形へのコンプレックスは個人差があり、体格がいい人であっても「肩幅が狭い」「いかり肩」など、人によってはウィンザーカラー似合わないこともあるのです。

襟の形だけでも、コンプレックスがカバーできたり、動きやすかったりと影響してくるので、ウィンザーカラーに限らず、さまざまなタイプのカラー(襟デザイン)を試着してみることをおすすめします。

襟(カラー)のデザインでイメージは変わる

メンズのワイシャツ・ドレスシャツには、ウィンザーカラー(ワイドスプレッドカラー)以外にも、レギュラーカラー・セミワイドスプレッドカラー・ボタンダウンカラーなど、襟型だけで10種類以上あります。

襟で印象が変わるシャツ
襟で印象が変わるシャツ

シーンに合わせた襟型を選ぶことはもちろんですが、体系に合った襟型もあるので、試着してから購入しましょう。

ウィンザーカラーのおさらい
  • 襟の開き角度が100~140度前後、襟高・襟羽もやや大きい
  • ワイドスプレッドカラー(ワイドカラー)とも呼ばれている
  • イギリスのウィンザー公爵が由来となっている
  • クラシックな印象になる

ウィンザーカラーはシーンを選ばずに使えるので、ワードローブに加えると優秀なワイシャツ・ドレスシャツになります

まだ着用したことのない人も、英国紳士に愛された「ウィンザーカラー」のシャツを取り入れてみてはいかかでしょうか。

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