- レディース用のダブルスーツを選ぶときのポイントが知りたい!
- レディース用のダブルスーツが注目されている理由とは?
- 自分にぴったりのダブルスーツ選びやコーディネート術を教えて
レディースのスーツファッションで近年メンズと同様に再注目されているのがダブルスーツです。
ダブルスーツと聞いてやや時代遅れな印象を持つ人がいるかもしれませんが、昔と違い最近はスタイリッシュで洗練されたアイテムとして人気が高まっています。
この記事ではレディース向けダブルスーツの特徴や選び方はもちろん、シーン別のコーディネート術や注意点などを詳しく解説します。
ダブルスーツを取り入れたスーツファッションに興味がある方や、どういうときに着れば良いのか悩んでいる女性の方は必見です。
メンズ用のダブルスーツについては、別記事で詳しく解説していますので気になる方は合わせてこちらをチェックしてみてください。
レディースファッションでも注目のダブルスーツとは
日本で最初にダブルスーツが流行したのは1980年代から1990年代にかけてのちょうどバブル期と呼ばれた時代でした。
当時はメンズ・レディース共に、インパクトのある肩パットやウエストに絞りが無い箱型のシルエットのダブルスーツが流行っていました。
バブル期のダブルスーツは、身体のラインが美しく見えるスタイリッシュなデザインのスーツが好まれる現代の感覚だと「ダサい」「古臭い」と感じるかもしれません。
しかし、現代のダブルスーツは選べるデザインや種類も多様化していて、大人で知的なイメージを演出してくれるアイテムとして再注目されています。
特に2022年ごろから流行りだしたメンズライクや、ここ数年続いているオーバーサイズを着こなす風潮など、ダブルスーツと相性が良いトレンドの波が来ています。
加えて2025年の春夏トレンドキーワードとして注目されているのが※マニッシュスーツやボリュームシルエットです。※マニッシュ=男性的な要素を取り入れたスタイル
ダブルスーツはまさにレディースファッションにおける注目アイテムの1つと言っても過言ではありません。
これから紹介する選び方や着こなし術を参考に、これまであまりダブルスーツに馴染みが無かったという方もぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ダブルスーツの特徴とシングルスーツとの違いとマナー
まずはダブルスーツの基本的な特徴やシングルスーツとの違いについて解説します。
メンズ・レディース共に、スーツの前合わせ部分の重なりが深くボタンが2列に並んでいるデザインをダブルスーツと呼びます。
ボタンが1列ですっきりした印象のシングルスーツは、汎用性が高く着こなしもそこまで難しくありません。
ダブルスーツはシングルスーツに比べて重厚感や格式高い印象が特徴的で、存在感が強い分スタイリング次第で表情が大きく変わります。
そのため、ダブルスーツはシーンごとにアイテム選びやコーデを変える必要はありますが、適切に着こなすことができればシングルスーツ以上に幅広いシーンで活躍してくれるのも魅力のひとつです。
レディース用ダブルスーツのボタンマナーですが、基本的に一番上の飾りボタン以外は全て留めるのが良いとされています。
シングルスーツ | ダブルスーツ | |
---|---|---|
シルエット | 細身でスタイリッシュ | 重厚で布面積が多い |
着用シーン | 主にビジネスシーン | フォーマルなシーンが多い |
ボタンマナー | 一番”下”は留めない | 一番”上”は留めない |
ダブルスーツを着たまま座る場合も、ボタンは留めたままがマナーです。
上記はあくまでもビジネスシーンやフォーマルシーンにおけるマナーなので、カジュアルシーンなどダブルスーツをラフに着用してもOKな場面ならボタンの留め方は自由となります。
メンズが中心ですがダブルスーツのボタンマナーについて詳しく解説している記事もあるので、こちらもぜひチェックしてみてください。
レディース用ダブルスーツの選び方
ダブルスーツを選ぶときは体型や目的、着用シーンや季節などの要素を考慮する必要があります。
各項目ごとに詳しく解説していきますので、ダブルスーツ選びの参考に役立ててください。
小柄体型や細身体型におすすめの選び方
小柄な方や細身の方がダブルスーツを選ぶときは、全体的な重心はやや上を意識しつつボリュームをほどよく足してバランスが良くなるようにみせるのがポイントです。
小柄な人や細身の人の場合
- 肩幅に合ったものを選ぶ
- ウエストに軽いシェイプが入ったデザインでシャープな印象を
- Vゾーン(前合わせの重なり部分)を浅めにすると華奢な印象が和らぐ
- 柄物や明るい色でコーデ全体に膨らみを持たせるのも◎
- ジャケットはショート丈を選ぶと脚長効果あり
- ジャケットのボタン位置がやや高いとスタイルアップ効果あり
低身長が気になる場合は、裾に向かうほど細くなるシルエットのパンツ(テーパードパンツ)を合わせた着こなしがおすすめです。
華奢な方や小柄な方の場合、肩幅が合っていないダブルスーツを選んでしまうと全体的なバランスが悪くなってしまうので注意しましょう。
高身長な方におすすめの選び方
身長が高い方はダブルスーツとの相性が良く、ジャストサイズでスタイリッシュな着こなしから長身を活かしたマニッシュな着こなしまで選べる選択肢は広いと言えます。
着用シーンや自分のイメージを明確にした上で、全体のバランスを意識してダブルスーツを選ぶようにしましょう。
高身長な人の場合
- ロング丈やオーバーサイズ気味のジャケットを選んでも問題なし
- パンツはワイドパンツや脚の長さを活かせるストレートパンツがおすすめ
- 男性的なデザインや個性的なデザインのジャケットも似合いやすい
- コントラストや柄でシャープな印象をより際立たせるコーデも◎
ダブルスーツはやや男性的な印象が強いアイテムなので、高身長や骨格がしっかりした女性と相性が良いと言えます。
基本的にはどんなダブルスーツも問題無く着こなせると思いますが、体型(細い・太い)ごとの選び方も参考にしつつ自分に合ったスーツを選ぶようにしましょう。
太め・ふくよかな方におすすめの選び方
ふくよかな体型の方におすすめなダブルスーツの選び方や着こなし方は、引き締め効果のあるカラーを用いたシンプルなコーデになります。
太め・ふくよかな方の場合
- Aラインなど軽く絞りが入ったシルエットを選ぶと身体のラインが綺麗に
- 引締め効果のあるネイビーやチャコールグレー、ブラックが定番カラー
- 柄物よりは無地の方が全体的にすっきりしたコーデにまとめやすい
- センタープレスが入ったパンツで脚長効果やスタイルアップ効果を
体型が少し気になる方にもダブルスーツはおすすめです。
縦ラインを意識したり引き締め効果のあるカラーを選ぶことで、全体的にすっきりとした印象を演出してくれます。
よりシャープに見せたいときは、高めのヒールやベルトなどの小物を取り入れたコーデがおすすめです。
色柄で変わる印象を意識して選ぼう
ダブルスーツに限った話ではありませんが、スーツはその色や柄で周囲に与える印象が大きく変わります。
ダブルスーツでも人気が高い色や柄ごとに、どんなシーンや着用イメージに適しているのかを紹介しますのでスーツ選びの参考に役立ててみてください。
ビジネスシーンに最適なブラックやネイビー
きちんと感を出したいときや、体型を細く見せたいときにおすすめな色がネイビーやブラックのダブルスーツです。
どんなシーンでも問題無く着用できる汎用性の高い色なので、ビジネスシーンで着用するダブルスーツとしても最適です。
学校の式典やパーティーなら女性らしいカラーを
入学式や卒業式など華やかな場に着ていくダブルスーツなら、ベージュやグレージュなどの女性らしさや柔らかさを演出してくれる色がおすすめです。
膨張色なのでアクセントとなる色のインナーや小物を組み合わせるなど、コーデ全体がぼやけてしまわないように注意しましょう。
ファッション性や個性を演出するなら柄物がおすすめ
ビジネスシーンや学校行事など、悪目立ちは避けて無難な服装が求められる場においては無地のダブルスーツを選ぶのが基本ですが、プライベートシーンやパーティーなどファッショナブルな着こなしがOKなシーンなら柄物のダブルスーツを選ぶのもおすすめです。
個性的でファッショナブルなコーデと相性が良い柄物ですが、着用シーンによっては悪目立ちしたり周囲から浮いてしまうリスクもあるのでTPOを見極めて着用しましょう。
レディース用ダブルスーツの着こなし術
レディースファッションにおけるダブルスーツは、着こなし次第でカジュアルにもフォーマルにも使える万能アイテムです。
トレンドも取り入れつつ、インナーやアクセサリーを上手に活用して自分らしいスタイルを確立しましょう!
ラフなインナーを組み合わせて抜け感を演出
カジュアルなTシャツなどのインナーに、きちんと感のあるダブルスーツのジャケットを組み合わせる定番コーデは初心者でも簡単にチャレンジできるのでおすすめです。
あえてラフなインナーを合わせることで軽やかさや抜け感のあるコーデになり、上品さと気軽さが同居したスタイルを演出できます。
インパクトのあるカラーの組合せで個性的な着こなしを
メリハリのあるカラーを組み合わせた鮮烈な印象のコーデは、ダブルスーツの個性をより引き立ててくれます。
ビビッドカラーやパステルカラーなど、インパクトのある色合いを着こなすのは難しそうに思えますが以下のポイントや注意点を意識してチャレンジしてみましょう。
- 色は1か所に集中させる(主役となる色に合わせるのは無彩色)
- 素材感で品格を加える(高品質の素材で上品に見せる)
- カラーが派手ならシルエットやデザインはシンプルに
- パーソナルカラーも考慮した色選び
TPOに合っているかどうかを確認した上で、メイクやヘアカラーとのバランスなども意識するのも大切なポイントです。
高品質なダブルスーツのお仕立てはGINZA SAKAEYAで
自分の体型や好みをしっかり反映しつつ、高品質な素材で上品に仕上げたダブルスーツを既製品から探すのはなかなか難しいものです。
オーダーメイドなら、自分好みのサイズや生地を選んで細部にまでこだわりぬいた最高品質のダブルスーツのお仕立てが可能です。
当店GINZA SAKAEYAは、世界でもトップクラスと言われる”ゼニア”の公認取扱店としての信用と、国内最高クラスの縫製技術でお客様にラグジュアリーなオーダースーツ体験を提供しております。
お子様との大切な思い出を彩るスーツのお仕立てを考えている方や、キャリアに見合った高級スーツを検討している方は、ぜひGINZA SAKAEYAにお任せください。
お客様ひとりひとりに最適なダブルスーツを確かな技術と知識を持ったスタッフがお仕立ていたします!
レディース用ダブルスーツに関連したよくある質問まとめ
最後に、レディース用のダブルスーツに関連した疑問や質問で多く寄せられるものを抜粋して回答と共に紹介します。
- 会社で女性がダブルスーツを着ても大丈夫でしょうか?
-
ダブルスーツは威厳がありフォーマル度が高いスーツという印象が強いこともあり、会社の雰囲気によっては着用しても良いのか悩む人は多いようです。
基本的には女性であってもビジネスシーンでダブルスーツを着用しても問題は無いのですが、男尊女卑が根強く残っているような社風や上司がいる場合なら着用しないほうが良いかもしれません。
ダブルスーツのルーツは、軍隊において階級が高い士官が着ていた軍服にあると言われているため、目上の人を差し置いて部下や年下が着ると失礼だと考える人が一定数いるからです。
- ダブルスーツは太って見えると聞いたのですが・・・
-
結論から言えば、身体のラインがはっきり出やすいシングルスーツよりもダブルスーツの方が体型のカバーには向いています。
しかし自分の体型や目的に合っていないダブルスーツを選んでしまうと、逆に太って見えてしまう恐れがあるので注意しましょう。
記事内でも触れていますが、体型が気になる場合はウエストに絞りがあるデザインを選んだり縦長になるようなラインを意識することでスマートな印象の着こなしになります。
既製品ならAラインを選んだり、体型や身長に合ったパンツやシルエット選びで対応するのがおすすめです。
自分の体型に合っていて痩せ見えするデザインのダブルスーツを確実に手に入れたいならオーダーメイドで仕立てるという選択肢もあります。
ダブルスーツはレディースファッションの万能アイテム!上手に取り入れて幅広いシーンで着てみよう
レディースのダブルスーツは、正しい選び方と着こなしができればカジュアルからフォーマル、ビジネスシーンまで幅広く活躍してくれる万能アイテムです。
- ダブルスーツはレディースファッションのトレンドと相性◎
- 体型によって似合うダブルスーツが異なる
- TPOに合った色柄やデザインを選ぼう
- 自分に最適なダブルスーツならオーダーメイドがおすすめ
レディースファッションのトレンドキーワードとして定着してきた感のある、オーバーサイズやマニッシュな着こなしとの相性も抜群なダブルスーツ。
今まで敬遠してきた方も、この機会に普段使いや特別な日のスーツファッションにダブルスーツを取り入れたコーデを検討してみてはいかがでしょうか。