スーツスタイルでの正しいスマホの持ち運び方

取引先でのミーティング中、スーツの内ポケットからさっと最新スマートフォンを取り出し、素早く検索し、データを読み上げる。まわりの人たちは感心しながら見つめている。そんなビジネスシーンも思い浮かべてしまう、スマートフォンを使ったビジネスでの一コマ。急速に進化をし続けている携帯とスマートフォンですが、最初に登場した日本での携帯電話は、1985年に登場したショルダーフォン。なんと3キロの重量もあって、肩から提げて道行くスーツ姿のビジネスパーソンを思い出します。それでも当時としては、最先端だったのですから、道行く人の注目を集めたものです。しかもショルダータイプでしたので、スーツに対するダメージも少なかったように思います。

その後の1987年には、ハンディタイプの携帯が登場。ハンディタイプといってもでかい羊羹を縦にしたようなデザインと大きさで、重さも900グラムもありました。これもできるビジネスパーソンの象徴のようになり、カフェやレストラン、結婚式にまで持ち込んで「自分はこんなに忙しい=仕事ができる人」というのを携帯でアピールしていました。このときもスーツとの関係は、あまり気になりませんでしたが、その後に登場する超小型携帯と呼ばれる携帯の登場で、皆さんも気になり出したのです。

携帯をスーツの内ポケットや、胸ポケット、サイドポケット、パンツのサイドポケットに入れたりしていましたが、超小型といっても200グラム以上もあるのですからスーツシルエットに影響が出ないわけはありません。ポケットに入れたその部分がボコッと膨らんで、カッコ悪いビジネスパーソンも散見いたしました。見た目だけではなく、出し入れの激しさから、ポケットがほつれたり、擦り切れたり、ポケットの底に穴が空いて、携帯を紛失したというハナシもよく聞きました。

その後の携帯の小型化は皆さんも知るところかと思いますが、当時の最小で69グラムというのも登場していましたが、それでもスーツへのダメージは多少なりともあったというのは否定できません。その当時は、より小型化された最新の携帯を持つのがひとつのステータスでしたが、最近では、スマートフォンの躍進によって逆に端末の大型化の傾向になっています。

そこで、現実的にスーツスタイル時において、スマートフォンを正しくポケットに収納する方法というのを考えますと、おのずと答えが見えてきます。それはズバリ「ポケットにスマホを入れてはイケナイ!」ということです。前述のようにシルエットが崩れるだけでなく、ほつれや破れの可能性もありますのでスーツのダメージが大きいです。ましてやデリケートな素材なら、なおさら気になるところです。スーツを大切に着るため、上着のポケットの縫い合わせをほどかずに、そのままポケットを塞いだままの人もいるほど。ポケットにモノを入れることによって、スーツの寿命も縮むというものです。

携帯やスマートフォンは、常に手に持っているか、ポーチなどのバッグに入れて持ち運びましょう。それでもどうしてもという方は、ネックストラップを付けて首から提げるか、ベルトポーチタイプのケースで腰に付けておけばOKです。元々、携帯やスマートフォンは、スーツやシャツのポケットに入れると湿気による携帯の機能低下だけでなく、場合によっては“水没”扱いになるので要注意です。裏蓋を外した中にある赤やピンクにドット模様の通称、水没シールが汗や湿気に反応しまうこともあるようです。特に日本の高温多湿の夏は注意が必要です。この水没シールに反応してしまうと、あとで乾かしても痕跡が残ります。水没扱いだと保証対象外の場合が多いので、やはり携帯やスマートフォンをポケットに入れるのは、やめましょう。

実は、携帯会社も国民生活センターも携帯やスマートフォンをポケットに入れて持ち歩くのは、先ほどの理由で、よくないとしています。携帯やスマートフォンは、手に持つなり、バッグに入れて持ち歩きましょう! これが、スーツにも携帯&スマホにも優しい、できるビジネスパーソンの最先端のスタイルなのです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次