GINZA SAKAEYA オーダーアイテム

ゼニアスーツの青ラベル、赤ラベルについて

ゼニアスーツに使われる生地には、どれもゼニアブランドを表すラベルが付けられています。そこには「CLOTH Ermenegildo Zegna」の文字とともに、「TROFEO」「TRAVELLER」といったレーベルの名前も入っています。

特に「ELECTA」「TROFEO」「HIGH PERFORMANCE」については、登録商標マーク(Rを○で囲んだRマーク)までもが付けられています。

ゼニアといえば、そのレーベルの質の高さで右に出る物はないと言われているブランド。どのレーベルも、長い開発期間を経て世に発表され、同一のブランドが作ったとは思えないほど個性に富んだ表情を持つものばかりです。
レーベル名を商標として登録したり、スーツに付けるラベルにまで刻み込んだりしていることからは、ゼニア社が、そのスーツを着る人に対して「自分が着ているものは、イタリア国が認めた信頼性のあるレーベルで作られた、ゼニアのスーツなんだ」という誇りと愛着を感じてスーツを着てほしい、という、自信にあふれたメッセージを感じ取ることができます。ゼニアスーツにとってラベルとは、ただ単に、ブランドマークを示すためのものだけではないのです。

ゼニアトラベラーラベルこのラベルには、青地のものと赤地のものの2種類があります。ゼニアの生地には、春夏秋(夏を通した3シーズン)生地と秋冬春(冬を通した3シーズン)の生地が存在していますが、
以前、まだゼニアの知名度がそれほどなかった頃は、青が春夏生地企画、赤が秋冬生地企画と言われていたこともあります。

しかし、もし夏素材が青、冬素材が赤ならば、夏素材を代表するレーベル「TROPICAL」のラベルは青、冬素材を代表する「ELECTA」は赤ラベルしか存在しないはずですが、実際はそんなことはありません。

それではラベルの「色の違い」はどこからきているのでしょうか。

ゼニアスーツの生地は、毎シーズン800種類以上のものが企画・発表されます。その年の流行を綿密に先読みして提案された新しい生地と、根強い人気の定番品を合わせた約800種類の生地。ただし、これらがすべて、オーダー用として日本に入って来るわけではありません。

発表されたゼニアスーツの生地は、既製品専用生地とオーダー専用生地に分けられます。既製品専用生地がオーダーに使われることはありません。オーダー専用生地が既製品に使われることもありません。専門店で販売される既製品と、テーラーで作られる注文服とを明確に分けるというゼニア社独自のポリシーがあり、生地のテリトリーがきっちりと分けられているのです。

ゼニアトロフェオラベルそのオーダー専用生地もまた、正規輸入代理店(ゼニアジャパン株式会社)を経たものと、それ以外のルートを経て輸入されるものとに分かれます。
赤ラベルがつけられるのは、この、「ゼニアジャパンを通して日本に正規に輸入された」「オーダースーツ専用生地」のみなのです。青ラベルは、それ以外の生地、つまり「既製品専用生地」および「並行輸入のオーダースーツ専用生地」につけられています。

国内外の有名メーカーのゼニアスーツであれば、青ラベルとともにそのメーカーブランドのタグが縫い付けられていることが多いです。例えばポールスミスやビームスなどの既製品のスーツにも、ゼニアの生地が使われていることがあり、裏地にはそれらのブランドタグがゼニアの青ラベルと並んで付いています。
本来であれば、生地ブランドのラベルは袖口に仕付け糸で付けられ、購入後には外してしまうものなのですが、使った生地の高級さを顧客にアピールするために、多くのメーカーが生地ラベルをスーツの裏地に縫い付けているのです。
しかし、たまにメーカーのブランドタグがなく、ゼニアの青ラベルだけが付いているスーツを見かけます。通信販売などで、格安で売られているゼニアスーツの中にこういったものが見受けられますが、その多くはゼニアの生地を使っているだけで、スーツラインも日本の既製品に準じて作られたものだと思われます。当然ブランドメーカー製のものではありません。

中には明らかに後付けされた青ラベルが付いた詐欺品を目にすることもあります。そのスーツに元々あったであろうタグが外され、ゼニアの青ラベルが後から下手な縫い方で付けられていたのを何度か見たことがあります。ここまでくると、犯罪の域です。例えば、吊るしで安く売っているスーツの内側のタグをゼニアのタグに張り替えて、ゼニアスーツとして売るということも理論的にはあり得ます。ゼニアだというスーツの修理を依頼されスーツを分解したところ、パンツの裾裏やポケットの内側の補強材に、ある日本の生地メーカーの耳(注)が使われているのを見つけた、ということもあります。着用されている方は、どういう経緯でこの偽ゼニアスーツを着ていたのでしょう。このような場面に遭遇すると、丁寧に着ている方を可哀想を通り越して哀れに思うことがあります。
(注:生地の端にあるメーカー名が入った部分)

話を戻しますが、既製品用かオーダー用かの違いや輸入ルートの違いはあっても、生地の品質という点では、赤ラベルも青ラベルも、イタリア国の基準に沿って合格の出たものです。本来、どちらもイタリアのゼニアが生産した生地である以上、赤ラベルと青ラベルのどちらがより高品質であるなどの違いはありません。ゼニアを身に着けるならば、こういったラベルの有無や色の違いの意味を知って、審美眼を持ってスーツを選びたいものです。

そしてもう一つの青ラベルも存在します

そして実は、もう一つ青ラベルが存在します。それが『ミルミル』シリーズなどの高級ラインの青ラベル。これは並行輸入ではなくゼニアがきちんと認定している高級ラインの証。
当店にも青ラベルが存在しますが、それは高級ライン「ミルミル」を取り扱っているゼニア認定店の証ですのでご安心ください。

▲ ゼニア 正規認定店 GINZA SAKAEYAにあるラベルの一部。

ゼニア スーツをお求めの方は、まずは赤ラベルも青ラベルも網羅したGINZA SAKAEYAの商品ラインナップをご覧くださいませ。