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    ゼニアスーツのスミズーラは半既製品ではないのか

    スーツには、大きく既製服(出来上がったスーツに体を合わせる)と、注文服(体に合わせてスーツを作る)とがあります。さらに既製服の部類には「既製品」と「パターンオーダー」、注文服の部類には「イージーオーダー」と「フルオーダー」があります。

    【既製服】

    「既製品」は、手ごろに購入でき、その場で着た雰囲気も確認できます。裾上げなど1時間もかからない調整だけですぐに購入できる反面、上下のサイズの組み合わせは決まっており、上下をバラしてサイズが合ったものを購入することはできません。気に入った柄やサイズも限定されます。
    「パターンオーダー」は、あらかじめ作られた何種類かの型紙のパターンから、肩幅やウエスト、ヒップなどの「横」のサイズを基準にして、顧客のサイズにもっとも近いものを選び、袖や丈など縦の長さに調節を加えてスーツを作る方法です。自分の好みの生地を選ぶことができる反面、出来上がりまでには時間がかかります。また、見本服を着用することでおおよそのサイズ感は分かりますが、生地だけでは出来上がりのイメージが分かりにくくフィット感も既製品とあまり変わりません。

    【イージーオーダー】

    「イージーオーダー」も、用意してある型紙に調節を加えます。例えば日本であれば、型紙は日本人の体形に合わせたものが約200種類あり、横のサイズと縦のサイズの組み合わせから、最も自分に近いものを選ぶことができます。また、パターンオーダーより調整できる箇所が多く、より体にあったサイズのスーツを作ることができるので、フィット感は断然良くなります。しかし出来上がるまでには時間がかかることと、生地だけは出来上がりのイメージが分からないといった面もあります。
    「フルオーダー」は、その人自身の型紙を起こして作られるスーツですので、サイズや着心地もその人にピッタリとあったものになります。ただし値段が高めになることが多く、生地選びの段階では出来上がりのイメージがつかみにくいという面があります。

    【スミズーラ】

    イタリア語の「スミズーラ(Su Mizura)」とは「あなたのサイズに合わせて」という意味です。
    ゼニアスーツのスミズーラはパターンオーダーの一種で、イタリア人の標準的な体型から作りだした、その時代の流行に沿ったゼニアオリジナルの型紙の中から、もっともその人に近いものを選び、微調整を加えて作ります。(ちなみに、英国では、職人が顧客に話をされ(be spoke)服を仕上げるという意味から「ビスポーク」という言い方をします)

    柄やサイズが限定されている既製品に比べると、ゼニアの「スミズーラ」は、既製品では選ぶことのできない色・柄の生地を選び、袖や着丈などのサイズを微調整してスーツを作ることができます。ゼニアのファブリック、デザイン、縫製など、ゼニアスーツの品質をトータルで余すところなく楽しめる、いわば「メイド・イン・ゼニア」の仕立て方法と言えるでしょう。
    一方、ゼニアスーツをより自分の体型に合わせて着たい場合は、スミズーラではなく、他のテーラーでゼニアの生地を使ってイージーオーダー、もしくはフルオーダーすることになります。

    サイズやフィット感という点から見ると、ゼニアスーツのスミズーラは自由度が低いように思われるかもしれません。
    実際のところ、スミズーラができるまでの流れを見ると、「店舗で顧客にゲージ服を着せて、長さ調整をしたデータのみをスイスの工場に送り、そこで半製品の状態のスーツの長さだけ直して日本に輸送する」といったものです。「あなたのサイズに合わせて」とはいえ、これでは「半既製品」としか言えませんし、データと既製品さえあれば日本国内であってもできることです。にもかかわらず、「オレのスーツはメイド・イン・スイス」だという、いかにも特別仕立てをしたかのように思わせるゼニアのやり方には、ときに疑問を持たざるを得ません。

    しかしそれを踏まえたうえで、スミズーラでゼニアスーツ本来の「カッコよさ」にこだわるのか、それとも自分の体型に合わせ、「着心地」に焦点を当ててゼニアスーツを作るのか。
    それは、ゼニアスーツを作る人、それぞれの考え方次第です。どちらも正解であり、どちらも間違いではないのです。

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