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    【トレンドと情報】サルトリア・ピロッツィの未来

    こんにちは。
    榮屋本舗の代表・伊藤です。
    父のもとを離れていった
    息子のドメニコさんは、その後どうしたのか……
    もうここで働いているわけですから、
    結論は皆さんも承知かと思いますが、
    彼は父の跡を継ぐべく、
    このサルトリア・ピロッツィに帰ってきました。
    既製服メーカーの工場で
    なにがあったかは定かではありませんが、
    それなりの時間をかけ、
    あらためて自分の置かれた境遇を見つめ直すことで
    険しき道を選択するに至った、ということです。
    やはり親子ですから、
    ヌンツォさんはこうなることが、わかっていたかもしれません。
    現在、
    サルトリア・ピロッツィの未来は、
    息子さんに託されました。
    多くの人に賞賛されている
    父の技術をどこまで受け継ぎ、
    そして、ここをどんなサルトリアにするのか……
    興味が尽きないところです。
    先日も言いましたが、
    職人が一人前、いわゆるサルトフィニートになるには、
    少なくとも50年の年月が必要です。
    現在の主であるヌンツォさんも
    同様に修行を重ね、いまやっと第一線にいます。
    しかし、
    そうやって一人の職人が、
    50年以上かけて習得した技術や美意識を
    我々がスーツをオーダーして味わうことができるのも、
    そんなに長くはないのですね……。
    なぜかというと、
    現在のサルトフィニートの多くは70歳代だからです。
    この世代以降のサルトフィニートは、
    その技術習得の困難さに比べて
    賃金が低すぎるという理由から育っていない。
    悲しいことに
    国宝級ともいわれるナポリのサルトリア文化は、
    あと10年で確実に消えゆく運命にあるのです……。
    ちなにみ、
    二代目に引き継がれようとしているサルトは、
    ナポリにはほかにも数店はあるそうですが、
    全体の規模から考えると、恐ろしく少ない数です。
    そう考えると、
    後継者ができたサルトリア・ピロッツィの例は、
    このサルトリアにとっても、
    それを利用する我々にとっても、
    幸運であるといえるかもしれません。
    あとは、
    ドメニコさんが無事に技術をマスターしていけるかどうか、
    そこにかかっている……わけですね。
    2012.02.24.jpg
    というわけで、
    次回はサルトリア・ピロッツィに現場を戻して、
    レポートの続きをお届けします。
    チャオ(*^-゚)/~Ciao!
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