GINZA SAKAEYAのオーダーアイテム

ゼニア オーダースーツについて



Ermenegildo Zegna(ゼニア)とは、生地が有名なのか、それともスーツが人気なのか? ここではゼニアについてわかりやすくまとめています。

ゼニアとは

ゼニアの正式名称は「Ermenegildo Zegna(ゼニア)」でイタリアを代表する世界的ファッションブランドの名称です。

ゼニアというブランド名のゼニア直営店は80カ国以上にものぼり、日本国内でも伊勢丹、三越、阪急などの有名百貨店や銀座、丸の内にも路面店があります。ゼニアの主な事業として、既製品販売(レディメイド)と受注販売(オーダーメイド)、そして各ブランドへの生地供給が挙げられます。

今では高級ファッションブランドとして不動の地位を獲得したゼニアですが、元々は生地メーカーとして1910年、北イタリアの街トリヴェロで誕生しました。その後オーストラリアから最高級の天然繊維を買い付けて、自社工場にてウールを生産。イタリア国内だけでなく世界に向けて販売し、圧倒的に強かった英国生地をしのいで世界一になったのです。

最高品質の生地メーカーとして世界にその名を轟かせたゼニアは、「アルマーニ」や「トムフォード」「キートン」「エルメス」「ラルフローレン」「ブリオーニ」らにも生地を供給。高級スーツのおよそ30%がゼニアの生地で作られ、ゼニア社が世界の繊維業界を牽引しています。

ゼニアのスーツは世界のエグゼクティブから絶大な信頼を得ています。国家元首をはじめ、世界中の実業家、芸術家、俳優、スポーツ選手などハイクラスな人々が愛用しています。

例えばゼニアを愛する著名人として知られる世界的指揮者、ワレリーゲルギエフは「自信を持てるタキシード」として、ゼニアを着用しています。さらに、「戦場のピアニスト」でアカデミー賞主演男優賞を獲得したエイドリアン・ブロディは、各授賞式にゼニアタキシードで出席しています。 日本でも俳優の渡辺謙さん、元プロ野球選手で現メジャーリーグのヤンキースGM特別アドバイザーを務める松井秀喜さん、タレントの堺正章さん、野球解説者の古田敦也さんといった方々がゼニアのスーツを好んで着用しています。

既製品ではスーツを中心に、ジャケットやシャツ、ベルト、バッグなどアクセサリー類まで手がけ、受注販売ではゼニア店頭または認定されたテーラーのみ生地の取り扱いが許可され、オーダースーツを創る事ができます。

ゼニアオーダースーツの
価格について

各界の著名人や国家元首が好むゼニアスーツのクオリティーの良さは言うまでもなく最上級クラスです。そうした方たちが着る高品質のゼニアスーツの価格ですが、当然のことながら安くはありません。

ゼニア社の公式ECサイトによると、ゼニア トロフェオのスーツが税込価格429,000円。店頭で受け付けているオーダースーツ(スミズーラ=パターンオーダー)の場合は約50万円~となっています。また、生地提供を行う各ラグジュアリーブランドのスーツの価格であっても約30万円~が相場です。

それでも他の追随を許さない品質向上への姿勢と飽くなき探究心、そして服作りへの愛情から生まれるゼニアコレクションは、上質なものを身にまとう『悦び』と本物の価値を織る大人の男性から、絶大な支持と信頼を獲得しています。

ゼニアオーダースーツが
支持される理由

<1.ゼニアのスーツ生地について>

ゼニアは生地の品質にとにかくこだわります。最高級の天然繊維をオーストラリアから買い付け、厳選をかさねた希少なウールだけを使用してスーツ生地を織り上げます。その生地によってはゼニアが所有する森林地帯、オアジゼニアで育てられた羊の原毛のみを使用したレーベルもあります。こうしてこだわり抜いて作られたスーツ生地は、上質さが一瞬でわかる上品なツヤと、なめらかな触り心地を携えています。

そしてファッションの聖地であるイタリアでデザインされた色柄は遊び心がありおしゃれ。時代に合ったトレンドをうまく組み合わせて、着るだけでその人をスタイリッシュに見せてくれます。心地よく着られて、上質なものを身にまとっているのが一目でわかるのです。

ゼニアが世界中のビジネスマンから、そして生地供給を行うラグジュアリーブランドからも愛されている理由はここにあります。

ゼニアスーツ生地について

<2.スーツシルエットについて>

ゼニアのスーツには、イタリアの地名を採用したゼニアオリジナルのスーツシルエットが用意されています。

クラシコライン…ゼニア スーツで最も主流のラインで、全体的にクラシックな趣で時代に左右されにくいシルエット。

フィレンツェライン…クラシコラインよりもウエストの絞りを効かせたシャープなスーツシルエットが特徴。

ローマライン…1980年代に中心となったゼニアのシルエットラインで肩幅がやや広いのがポイント。

トリノライン…ボリュームのある肩パッド、ウエストの絞りを大きくし、力強く男らしいスーツシルエット。

カプリライン…裏を極力使用しないアンコン仕立て。芯地も極薄を採用したゼニアでもっとも軽量なスーツシルエット。

ゼニアスーツシルエットについて

スーツ素材と
他社メーカーの違い

高級感、見た目、上質さ、快適さ、デザイン性などゼニア スーツ素材の特徴を挙げれば正直キリがありません。とくにゼニア素材で一番の特徴は見た目の「ツヤ」と、触れたときの「柔らかさ」ではないでしょうか。

ゼニア素材のほとんどの生地表面には艶やかで上質な光沢があります。これは羊毛の脂(あぶら)に光が当たって浮き出る光沢で、羊毛の品質が優良なものにしか現れません。そして触れた瞬間に「ヌルッ」とした高級生地独特のさわり心地で、着用した時のシワ感(ドレープ感)も美しいものがあります。このツヤとさわり心地を生み出すために、ゼニア社は飽くなき原料の厳選を行っています。

社会的および環境的責任を
ルーツに持つゼニア

当店はゼニア正規代理店としてゼニア素材を数多く取り扱っています。その理由はゼニア素材が持つ高級感やデザイン性だけではなく、環境保護や人道支援など様々な角度で社会貢献に取り組んでいることにあります。社会への貢献或いは自然への還元は、ゼニアが1910年の創業以来常に掲げてきたミッションの一つです。

例えば、ゼニアの工場はイタリアのトリヴェロという街にあり、アルプスから湧き出る水を使用することで原毛の柔らかさや生地の風合いを引き出しています。そのため、トリヴェロで生地作りを続けていくためには、自然の維持を行い、トリヴェロの住民に対して利益を還元することを思いついたのでした。そして、集会所や、体育館、映画館などの施設から、医療センターや保育園など様々な社会事業を行い、社会貢献を行います。また、地域の環境と景観の保全活動も行い、植樹や、道路整備の分野にまで多岐に亘る活動を行っています。

1993年には、「オアジ・ゼニア(ゼニアのオアシス)」と呼ばれる自然保護地区を作り、トリヴェロの環境保護に着手し、2000年に創設されたゼニア財団は、世界各地の人道支援プログラムの企画・サポートに取り組んでいます。ゼニア財団から日本へは、東日本大震災時に義援金が寄付されています。

ゼニアは、環境を保護し、地域社会に貢献するという活動もまた、自社の発展と製品の品質向上には欠かせない、と考えているのです。こうしたゼニアが取り組む社会貢献に、私たちも賛同し正規代理店として社会貢献への取り組みを進めて行きます。

新作のゼニア
オーダースーツ素材について

ゼニアスーツの生地コレクションは定番生地が約300種類、シーズンごとの新作生地が約150種類、合わせて450種類ものスーツ素材が毎シーズン発売されます。

これらは日本向けの販売数で、世界を含めて発売される品種数すべてで言えば、軽く3,000種類以上。これはゼニア以外の他メーカーが発売する約5倍の量にのぼります。なお、弊社では毎シーズン発売される450種類に加え、日本未発売のゼニアスーツ素材をイタリア・ゼニア本社から輸入販売しています。

これだけ多くのゼニア素材があると、セールの時期に安い価格で、吊るしスーツやパターンオーダーで売り出しを行う店舗もありますが、そのほとんどはキャリー分。グレードは決して良質とは言えず、数年前の素材が入り混ざっている事もあるため信頼できるショップを選ぶことが大切です。

ここではゼニアスーツのオーダー用生地コレクションをレーベル毎にご紹介します。

TROFEO[トロフェオ]

「一度身に着けると他のスーツを着る事ができない」と称される程リピート率の高いシリーズで、ゼニアオーダースーツ素材の代名詞とも言われるゼニア社の代表的ファブリックです。トロフェオは主に春夏用と秋冬用の2つのスーツ素材があります。
十分な強度を持たせるため糸に強い撚りを加え、しっかりと目を詰めて織り上げた生地が多く、それらは吸湿性に優れる特徴を持っています。吸湿性の高い素材で仕立てたスーツは、内部の汗や湿気を吸い取り、体の表面付近の湿度を適度にコントロールしてくれるため、着心地の良さを一層高めてくれる一面も兼ね備えています。
スーツとして仕上がった時の「ツヤ」「ドレープ」「触り心地」の3拍子そろったクオリティの高い一着を体現していただけます。
ゼニアを代表する素材だけに色、柄の種類においてもバラエティ豊かで、当店では20代後半〜50代の幅広い年齢層のお客様にご愛用いただいており、おすすめしています。

TRAVELLER[トラベラー]

ゼニアの「トラベラー」は一晩ハンガーにかけておけば翌日にはシワが回復する、と言われるほど「シワになりにくく、シワからの回復力が高い」生地として知られています。

発売当初はゼニア社側がこの機能性を重視しすぎるあまり、生地の風合いに物足りなさを感じるとの声もありました。しかし、より繊維の細い原毛の採用や、より強い撚りをかけて作った糸で生地を織るなど、幾度かのリニューアルを経て、きめ細やかで美しい生地表面を兼備したラグジュアリー感ある生地へと進化しました。目付(生地1メートルあたりの重さ)が250gで、春・夏・秋と最も寒い時期を除けば通年で着ていただけるスーツ素材です。

長時間座って会議をすることが多い管理職、出張の多いビジネスマンに人気が高く、幅広い用途でお使いいただけるおすすめの素材です。

12MILMIL12[12ミルミル12]

ゼニアオーダースーツの最上級素材、12ミルミル12。正式名称はドゥーディッチ・ミルミル・ドゥーディッチと呼びます。
ゼニア社は12ミルミル12についてこのように表現しています。

「我々ゼニア社は過去100年間に渡り、不可能と思われたファインファブリックを追求し続けてきました。そして、ついに究極の品質を持つ12ミルミル12の生産に成功しました。この素材はラグジュアリーの代名詞であり、クラフトマンシップの極みです。12ミルミル12は100年に渡る技術革新と、自然への揺るぎない敬意の産物なのです」

12ミルミル12の1年間の生産量はわずか3000m。繊維の細さは12ミクロン(1ミクロン=0.001mm)で、ビキューナやカシミヤをも凌駕する繊細さを持っています。 この比類なき高品質は、羊が育つオーストラリアとニュージーランドの豊かな自然環境、そして湿潤な気候がカギを握っています。羊の生育から羊毛の採取、ファブリックの仕立てまで、あらゆる段階でゼニア社が誇る高度な専門知識が注ぎ込まれ、12ミルミル12はゼニア最高級素材の中でエクスクルーシブなコレクションとして展開されています。
色柄は極めてシンプル。濃紺をベースとしたカラーを中心に、素材の良さがダイレクトに伝わってくるプレーン(無地)または小柄がデザインされています。

ゼニアを取り扱うテーラーにおいても国内ではほぼお目にかかることができない素材です。GINZA SAKAEYAでは、長年の実績と信頼から、12ミルミル12のスーツ素材を特別にお取り扱いをしておりますが、限られた数量を世界共通で販売するため人気のある色柄から売り切れとなる可能性がございます。ご希望される方はお早めにお問い合わせ頂きますようお願いいたします。

13MILMIL13[13ミルミル13]

数あるゼニア生地の中で最もエグゼクティブの支持を集めるミルミルシリーズから、13ミルミル13。正式名称はトレディッチ・ミルミル・トレディッチと言います。名称にある「13」は生地に使用される紡毛繊維の直径、13ミクロン(Super210’s相当)に由来します。非常に細やかな繊維を使用したゼニア社の中でもプレミアムに値する素材です。
この13ミルミル13は、人間の髪の毛の直径が50~60ミクロン、そしてゼニア スーツのスタンダード素材「トロフェオ」が16ミクロンということを考えれば、並外れた細さであることがわかります。ゆえに生産量は限定され、数年に一度リリースされるのみとなっています。
その素材ゆえに生産数はゼニア社全体のわずか3%。日本では毎シーズンの発売が約束されておらず、ゼニア本社があるイタリアを中心にヨーロッパやアメリカでのみ流通することも多くあります。国内でゼニアを取り扱うショップを探してもなかなか見つけることができません。
また、スーツを仕立てる際には熟練の職人であっても取り扱いは注意が必要です。国内では縫製を行える工房すらも限られています。
GINZA SAKAEYAでは生地の良さをより体感するために、全体の約6割をハンドメイドで仕上げる“カスタムオーダー”をお勧めしています。例えば肩付け部分を手縫いにすることで、マシンメイドでは実現できない腕の可動域を広げることができます。さらには職人による卓越したアイロンワークを取り入れ、縫製段階で生地にゆっくりと熱と蒸気を加えます。これを繰り返し行うことでスーツに立体的が生まれ、ゼニア特有の美しいドレープ感とワンランク上の着心地を体感することが可能です。
色は黒、濃紺、グレーなど定番色を基本に、プレーン(無地)や控えめなストライプ、ピンヘッドが中心です。シンプルなデザインから、ゼニア素材の良さをダイレクトに感じることができます。

14MILMIL14[14ミルミル14]

高品質を誇るゼニア社のミルミルシリーズから14ミルミル14。正式名称をクワトロディッチ ミルミル クワトロディッチ呼ばれています。

紡毛糸を使用した起毛生地で、着用時期は10月半ば〜2月末までの秋冬生地です。
起毛した生地はミルド加工と呼ばれ、素材に敢えて毛羽立ちをかけ、暖かみを出す加工のことで寒い冬におすすめです。
一般的にミルド加工を施すことで、厚みが増して着心地も重くなります。スーツによっては野暮ったく感じることもあるかもしれません。しかし、ゼニアのミルド加工は他社と異なります。素材の重さを変えることなく加工を施すことができるため「世界一軽いミルド素材」として世界中にゼニアの技術とクオリティが認められています。

1本ずつの糸に使用しているのは、14ミクロン(1ミクロン=1000分の1mm)の超極細糸。ウール97%、カシミヤ3%の混率で、1m当たりの重さは280gと軽量。生地の表面を軽く起毛させて、赤ちゃんの肌のようにサラサラとしたやわらかなさわり心地を生み出しています。ゼニアらしい高級感と上質なさわり心地は、他メーカーでは実現できないレーベルです。

15MILMIL15[15ミルミル15]

高品質を誇るゼニア社のスーツ生地の中で、特にクオリティの高い15 ミルミル 15。正式な名称はクインディッチ・ミルミル・クインディッチと呼びます。少し変わったこの名前は直径15.0ミクロン(Super170’s相当)の極めて繊細なウールを採用している事に由来しています。

一般的なメリノウールの繊維は平均直径が約23.0ミクロン、中でも上質なスーパーメリノウールは約19.5ミクロン。15ミルミルの原毛は直径15.0ミクロンを採用しているため、いかに希少性の高い原毛であるかが分かります。こうした細い原毛を用いて作られる生地は、際立った特徴を持つものとなります。例えば、柔らかさやぬめり感、光沢など独特な風合いで知られる生地にカシミヤがありますが、その原毛の繊維の平均直径は約15.0ミクロンと、15ミルミル15の原毛の細さとほぼ同じです。カシミアはカシミア山羊の毛から作られるので、羊毛(ウール)とは若干の違いはあるものの、ほぼ同じ程度の細さの原毛を使っている両者は、しっとりとしたソフトな手触り、独特のツヤ感などの共通点を持っています。

色柄においては、普段のビジネスシーンにご着用頂けるゼニアらしい落ち着きのあるチェック柄やシャドーストライプ柄がおすすめです。

ELECTA [エレクタ]

1929年誕生当時から変わらないゼニアの「エレクタ」は、ゼニアの秋冬物の中でも定番として確固たる地位を占めているスーツレーベルです。「エレクタ」がゼニアの秋冬向けオーダースーツ生地の代表格といえるのは、その高い完成度にあります。
他のゼニア秋冬物では、多くのレーベルがリニューアルしています。2009年には「トロフェオ(秋冬物)」、2010年には「トラベラー」が、よりクオリティとセンスの高さを感じさせるスーツ生地として生まれ変わりました。一方、1929年に発表された「エレクタ」は、誕生当時そのままの品質とデザインを維持してきました。このことは、「エレクタ」がリニューアルを必要としないほどの完成度を以て誕生したことを如実に表わしています。
ゼニアの「スミズーラ」をご存知でしょうか。これはゼニア独自のパターンオーダーの名称で、顧客それぞれの体型に合わせ、最も美しいスーツのシルエットに整える手法です。「スミズーラ」とは「あなたのサイズに合わせて」の意。「エレクタ」は誕生以来、ずっとこの「スミズーラ」専用の生地として作られてきました。 ゼニアの秋冬向けレーベル「トラベラー」、「トロフェオ(秋冬物)」、春夏向けレーベル「トロフェオ(春夏物)」など、「エレクタ」以外のゼニアのレーベルは、「既製品用」と「オーダーメイド(スミズーラ)用」に二分されています。そして既製品用のレーベルは、ゼニア以外にも、数々の一流ブランドの既製品スーツに使われています。一方、「エレクタ」が既製品に利用されることは決してありません。「エレクタ」を「スミズーラ」専用レーベルとして誕生させたゼニアでは、数ある名レーベルの中でも「エレクタ」を特別な存在と位置付けており、今後もゼニアの「スミズーラ」に使用するためだけに「エレクタ」を生産していく構えでいるからです。ゼニアでは、自社のデザイナーたちの長年の努力と研鑽により、着る人一人ひとりのスーツシルエットを最高に美しく見せる「スミズーラ」のパターンを生み出してきました。「エレクタ」はこの「スミズーラ」のために作られた、最上の品質と格別の贅沢感を併せ持つスーツレーベルと言えるのではないでしょうか。

BIELMONTE [ビエルモンテ]

2020年秋冬シーズンにデビューしたゼニア「ビエルモンテ」。
当初は秋冬の新たなジャケット素材として注目を集めていましたが、21年春夏シーズンからはオーダースーツ向けの素材もラインナップに加わりました。

生地の最大の特徴は、今までのゼニアコレクションには見られないほど、コシと張りがある素材だということ。一般的に、イタリア製の生地はふわっと柔らかく、イギリス製の生地はコシ、ハリが強い傾向にあります。例えば、ゼニア以外でイタリアの代表的な服地メーカーといえば、ロロピアーナやカノニコ、チェルッティ、レダ等が挙げられ、イギリスではアルフレッドダンヒル、ホーランドシェリー、ジョンフォスター、ハリスツイード等が代表格と言えるのではないでしょうか。英国生地をも凌ぐハリとコシを備え、その風合いはこれまでのゼニア生地の概念を覆すかのようなレーベルとなっています。手にとってご覧頂ければ、その違いに気が付くはずです。

またゼニアのビエルモンテは、イタリア北西部のビエラ・アルプスに展開する広大な森林地帯、オアジ ゼニアで飼育された羊の原毛のみを使用しています。ゼニア社は創業当初から環境保護活動(サスティナビリティ)に積極的に取り組んでおり、その豊かな森林地帯をゼニア社はオアジ ゼニアと名付け環境保全に力を入れています。

スーツ素材はそのオアジ ゼニアで育った上質なウールを採用し、シルクをブレンド。春夏らしい軽やかさ、そしてシルク混ならではの優しく輝く光沢感も特筆すべき長所です。

ジャケット素材はウール100%で織り上げられ、プレーン(無地)からウインドウペーン、ワイドストライプ、グレンチェック等さまざまな柄を展開。
ゼニアとして貴重な風合いを備えたおすすめ素材と言えます。

COOL EFFECT[クールエフェクト]

ゼニアの「クールエフェクト」は、夏の厳しい暑さの中でも快適にダークカラーのスーツを着られるようゼニアが開発した生地レーベルです。ゼニア独自の特殊加工技術により生地の表面温度が約10度も抑えられている為、真夏日でも涼しい着心地を楽しむことができます。例えば外気温が40度の場合でも、体感温度はそれ以下に涼しく感じられるということです。
ダークカラーのスーツは、ビジネスに欠かせないアイテムです。気温が高い真夏はそのイメージから着用を敬遠されることが多いと思います。そんな時にゼニアのクールエフェクトがおすすめです。
原毛は細さ17ミクロン(1ミクロン=1000分の1ミリ)のオーストラリア産ウールを原材料として作られ、無地、チェック、ピンストライプなど幅広い色柄をリリースしています。

HERITAGE [ヘリテイジ]

「ヘリテイジ」は、ゼニア社が創業以来開発してきたファブリックコレクションブックと、エルメネジルド・ゼニア氏のワードローブから1930年代のデザインをピックアップし、現代風に軽量化した素材です。
 そんなクラシカルな雰囲気を意識して作られた「ヘリテイジ」は、1930年代と同じダブルツイストやトラディショナルフィニッシュを施すなど、当時の色柄を再現。数あるゼニア素材の中でも異彩を放つコレクションとなっています。

当時ながらの構築的なスーツシルエットもお洒落ですが、肩パッドを省略したアンコンシルエットのスーツモデルでお仕立てするのがおすすめです。
カジュアルジャケットとしてのご利用される方も多く、ビジネスカジュアルの装いにもおすすめです。

TROFEO 600 [トロフェオ 600]

「トロフェオ」にシルクを15%ブレンドし、生地の重さは超軽量の190グラムを実現した「トロフェオ600」。
「600」は使用しているシルクの糸の細さを表しています。トロフェオに極細糸のシルクを混ぜることで、トロフェオよりもきめの細かな柄を作ることが可能になります。
マイナスポイントとしては、シルクが15%入っているため、生地の光沢と引き換えにシワになりやすい素材となっています。また、コレクションの数も少なめです。 しかしながら、ビジネススーツにもフォーマルスーツにも採用されるゼニア特有の光沢を備えた生地がラインアップされており、オールシーズンを通して着用できるというのがおすすめポイントで魅力となっています。

TROFEO CASHMERE [トロフェオカシミヤ]

「トロフェオ」にカシミヤをブレンドし、ウール95%、カシミヤ5%で織り上げたスーツ 素材「トロフェオ カシミヤ」。
混率の95%を占めるウールにはトロフェオで使用される高品質な原毛を使用し、残り5%には世界最高峰のゼニア社が生産するカシミヤを贅沢に使用しています。
以前は厚手で真冬専用のスーツ生地でしたが、軽く薄くなって新しいトロフェオカシミヤとして登場しました。カシミヤが混合されてソフトなさわり心地。また、生地表面の毛がクリアカットされてトロフェオ並みの光沢があります。
秋冬生地という位置付けなので茶系やダーク系などシックな色柄が多く、生地コレクションの数はトロフェオに比べて少なめです。

TRAVELLER SILK [トラベラー シルク]

「トラベラー」にシルクを加えた「トラベラーシルク」。
ウール90%、シルク10%の混率。わずか240gと軽量。トラベラーにシルクを10%混ぜたトラベラーシルクですが、トラベラーとは別物のスーツ素材と言っていいでしょう。

トラベラーの生地の表面はマットですが、トラベラーシルクには艶やかな光沢が広がっています。触りもさらっと滑らかで、春先や初秋に着るには最適の素材です。

繰り返しになりますが、シワになりにくく復元力のあるトラベラーとは別物。シルクを入れたことで柔らかみとツヤがありますが、シワになりやすいという欠点もある生地です。ゼニアのスーツが初めての方には、おすすめしません。

とはいえ、ゼニア直営のショップでは例年シルク入りのスーツが数多くラインアップされています。生地の光沢、触り心地、生地のハリなど、ご自身の目と手で確認してください。

AMEZING[アメージング]

2020年にデビューしたゼニアのレーベル「アメージング」。
シワからの回復力が高いツイストした16マイクロンの110番双糸を経糸・緯糸に配し、程良いナチュラルストレッチを実現しました。
糸にはクールエフェクト加工が施されているため、真夏の熱い日射しでも、生地の表面温度が大きく上がることなく快適に着用いただけます。こうした機能性素材はゼニアコレクションの中でも年々増加傾向にあり、今後もデザインと機能性を両立したハイスペック素材がリリースされるでしょう。

実際に素材をよく見ると、生地表面に夏生地には少ない光沢があり、ゼニアならではの高級感が感じられます。真夏でも着用できるよう、一枚仕立てや肩パッドを省略した軽いスーツシルエットでのお仕立てがおすすめです。

アメージングの綴りは正しくは「AMAZING(驚くべき、素晴らしいの意)」と書きますが、AをあえてEにすることによって、amEZingとしてEZ、つまりErmenegildo Zegna(エルメネジルド・ゼニア)を強調しています。

ゼニアオーダースーツの
おすすめ素材

「良い生地」はどのような生地を指すのか、考えてみましょう。
生地の品質のレベルを示す数々の表示の中でも、よく知られているのが「スーパー表示」です。これはウールの繊維の平均的な太さを示すもので、ウール以外の繊維、たとえばアンゴラやカシミヤなどの獣毛、コットンやシルクなどの天然繊維、ポリエステルなどの化学繊維に使われることはありません。
細い原毛の繊維を使うことで、文字通り「繊細」で手触りのいい高品質の糸が生まれます。当然、この繊細で高品質な糸を織り上げれば、高品質な生地になります。一般的に「生地の品質が高いほど、スーパー表示の数値が大きくなる」と言われるのは、こうした理由があります。
しかし、このスーパー表示が、ゼニアの生地には付けられていません。それは、「繊維の細さだけで生地の品質が決まるものではない」という、ゼニアの考え方によるものです。生地の品質をはかる要素は、単位面積当たりの糸の本数や、織り方、生地に織り上げた後の仕上げなどさまざまなものがあり、これらを総合的に捉えて決めるべきだ、とゼニアでは考えているのです。とはいえ、これだけ多くの生地があるとどれを選べばよいかわかりにくい場合もあります。そこで、ゼニアオーダースーツを購入する上でおすすめの素材が「トロフェオ」と「15Milmil15」いうスーツレーベルです。
Super表示と、繊維の平均的な太さ
・Super120’s=17.5μ
・Super130’s=17.0μ
・Super140’s=16.5μ
・Super150’s=16.0μ
※1μ(ミクロン)は1000分の1ミリメートルです。

<ゼニア トロフェオスーツについて>

素材の質、さわり心地、出来栄え、ドレープ感などどれを取っても最高級の素材です。初めて購入される方でも、ゼニアならではのオーダースーツを体現していただけるお客様満足度の高いゼニア素材となっております。色柄も多く、幅広いラインラップもおすすめしたいポイントです。
トロフェオで仕立てたゼニア オーダースーツは真夏を除く、3シーズンと長い期間で着用する事ができ、ビジネスシーンでの普段使い、商談、プレゼンシーンにおすすめです。

<ゼニア 15Milmil15スーツについて>

ゼニア社が生産する生地の中でも最高級ランクに位置する「ミルミル」ですが、真夏を除く3シーズンで着用することができる素材です。ゼニア素材特有のヌメリがある滑らかな表面に加え、上品な光沢感があり、着るものを華やかに見せてくれます。色柄はベーシックなものが多く、プレーン(無地)や小柄なチェック、ピンストライプなどゼニアらしいさりげないデザインが多く見受けらます。エグゼクティブでゼニアスーツをお探しの方はぜひお手にとってご覧いただくことをおすすめします。

ゼニア オーダースーツを
購入する方法は
ゼニア認定テーラーと
ゼニア直営店のみ

ゼニアのオーダースーツは現在、ゼニア社認定のテーラーまたは、ゼニア直営店でのみ注文する事ができます。
ゼニア社はもともと生地メーカーとして発祥した会社ですが1968年にトータルファッションブランド「エルメネジルド・ゼニア」を立ち上げ、スーツやジャケットの既製品を作り始めましたが、各ゼニア路面店には「既製品部門」と、従来通りゼニア生地を扱う「生地部門」との2つが存在する事になりました。
ゼニアの既製品部門は、世界の富裕層をターゲットに路面店や有名百貨店内に「高品質」「高価格」といったラグジュアリー感を演出した店舗展開をしています。店舗で販売されているスーツの価格は30万円代が中心です。スミズーラと呼ばれるパターンオーダースーツは50万円以上〜となっています。
一方のゼニアの生地部門はアルマーニに始まり、トムフォードなどのトップブランドに生地を提供し、各ショップで販売されるスーツは50万円以上が相場とされています。

ゼニア認定テーラーとは?

ゼニアのオーダースーツは前述の通り、ゼニア社認定のテーラーまたは、ゼニア直営店でのみ注文する事ができます。
ゼニア認定テーラーでのオーダースーツ販売価格は、8万円〜20万円前後が相場ですが、価格に開きがある理由は2つあります。
1つは選ぶ生地のグレードによって価格が変化します。トロピカルとトロフェオでは生地の品質レベルが違うのでオーダースーツの価格も必然と変わります。
2つ目の理由は縫製レベル。パターンオーダーやイージーオーダーなど簡易的なオーダーであれば安く作ることができ、縫製に手間をかければかけるほど縫製価格は上がるので販売価格も高くなります。
どのランクのゼニア素材にするかは選ばれる方のご予算や価値観によりますが、「とにかく安くスーツを作りたいのか」「信頼できるお店でしっかりと作って欲しいのか」の2択です。
当店では種類豊富にゼニア生地をご用意し、縫製レベルも国内最高峰の工房と手を組むことで今では少なくなった職人による手作業“仮縫い”を経て創ることを方針としています。その上でゼニア専門スタッフとのディスカッションを楽しみながらお創りいただけます。
ゼニアのオーダースーツ に興味があるという方は、一度店頭に足を運んでみてください。ゼニアの素材の魅力やオーダースーツの着心地などを実際に「見て」「さわって」実感してみてください。

格安で販売される
ゼニアスーツについて

「ゼニアスーツ」と呼ばれているスーツは、大きく3つに分けられます。

1つめは、正真正銘の「既製品のゼニアスーツ」。つまり、ゼニア直営店で販売されているゼニアスーツです。直営店以外で「既製品のゼニアスーツ」が売られることはまずありえません。

2つめは、エルメスなどのアパレルブランドが、ゼニアの生地を用いて、独自のラインで作ったスーツです。これはゼニアで作られたスーツではありませんが、「ゼニアの生地を使った、ブランド店の既製品」ですから、品質も確かなものがほとんどです。

3つめは、インターネットで検索すると見つかる、驚くほど格安な「『ゼニア』の名称がついたスーツ」です。これは、上記のような「ゼニア直営店が扱っているゼニアスーツ」でも、有名ラグジュアリーブランドによる「ゼニアの生地を用いて作っている、そのブランドの既製品スーツ」のどちらでもありません。 このような格安スーツのほとんどは、どこかのアパレルメーカーが、ゼニアの並行輸入品(正規以外のルートから独自に仕入れたもの)の生地を使って、既存の型紙を使って作った既製品です。

並行輸入品であっても、ゼニアの生地はゼニアの生地ですから、正規ルートのものと比べて品質が落ちるということはありません。しかし、使用されている型紙は、JIS規格と言って、日本人によくある体型をもとにしたサイズスペックをもとに作られたもの。当然、シルエットはゼニア社のものとは違います。また、縫製や仕立てもあまりいいとは言えないものがほとんどです。「ゼニアスーツ」というよりは「ゼニアの生地を使った、普通の既製品のスーツ」と認識するのが正しいでしょう。

格安のゼニアスーツには
要注意!

中には、もっと悪質なパターンもあります。サイズ直しのために持ち込まれたゼニアのラベルがついたスーツをほどいてみたら、実はゼニアではない生地で仕立てられていた・・・というケースに遭遇したことがあります。メーカーがどこかからゼニアのラベルだけ仕入れて、適当なスーツに縫い付けていたのでしょう。これは極端な例ですが、過去にはこのようなスーツが出回っていたのも事実です。
このように、インターネット上で見つかる格安のゼニアスーツは、生地は本物であるだけで、スーツのスタイルはごく普通のもの。製作元がはっきりしないものは、縫製技術なども保証できないものであると考えた方がよいでしょう。

ゼニア生地の
並行輸入品とは?

日本で販売される外国の素材には、各ブランド本社と取引を行う正規ルートではなく、別のルートで輸入されるものがあります。この、別ルートで輸入されたものを「並行輸入品」といいます。
ゼニアの場合で説明しましょう。 ゼニアの生地は、既製品用の生地とオーダー専用生地に分けられます。既製品用の生地は各アパレルメーカーに販売されるため、一般には出回りません。一方、各テーラーに入ってくるゼニア生地は、オーダー専用生地だけです。
テーラーに入ってくるといっても、当然、各テーラーに直接ゼニアが販売することはありません。日本の場合であれば、まずはゼニアジャパン株式会社が輸入し、各テーラーに販売する、という仕組みになっています。
ゼニアの生地は毎シーズン約800種類も企画されています。そのうち、既製品用の生地が約100種類。残りがオーダー専用生地なのですが、うち約300種類は企画のみで結局製品化されません。つまり、シーズンごとに製品化されるオーダー専用生地は約400種類もある、ということになります。
しかし、約400種類もあれば、中には、当然、あまり日本人の好みではない、あるいは似合いにくい色や柄もあります。このような生地が日本に入ってきたとしても、売れる可能性は低いと言えるでしょう。そこで、ゼニアジャパンは、日本人に似合うもの、好きそうなもの、その年のトレンドなどを勘案して、売れそうな生地だけを厳選して輸入します。ということはつまり、他の国には、日本に入ってこないゼニアの生地もあるわけです。それを、正規ルート、つまりゼニアジャパン株式会社を通さずに、ゼニアとは直接関係のない会社や個人などが買い付けて日本に持ち込んだものが「並行輸入品」なのです。

GINZASAKAEYAが扱う
ゼニア日本未発売生地について

上記のように、ゼニアの生地は毎シーズン約800種類が企画されるわけですが、中には海外企業が別注を依頼したものや、アラブ国王がオーダーするためだけに作られた生地も存在します。また、ゼニア生地に採用される糸には限りがあるため「12milmil12」など一部の高級素材は本国イタリアを中心とするヨーロッパ圏内でしか出回ることのない幻の「日本未発売生地」があります。
当店ではイタリアのゼニア本社に行き、直接交渉を行うことでこの「日本未発売生地」の販売も認められました。ヨーロッパ限定、アメリア限定、中東アジア限定といったエクスクルーシブ生地も扱っています。
ゼニアスーツを購入する時は、価格を気にするのではなく「ゼニアスーツにどのような品質を求めているのか」をはっきりさせるとことが必要です。
たとえば「ゼニアの生地さえ使っていれば、あとは一般的な既製品と同レベルでいい」というのであれば、格安のゼニアスーツでいいのかもしれません。
しかし、「ゼニアの生地を使い、ゼニア独自のスーツのシルエットを楽しみたい、メイドインゼニアの品質を味わいたい」のであれば、ゼニアのショップで、ゼニア独自のミラノラインやトリノラインといったシルエットのスーツをお求めいただくのがよいでしょう。