スーツというのは、19世紀にイギリスで生まれた衣服で、当初はレジャー用として着られていたようです。それが19世紀後半から20世紀にかけて、アメリカのビジネスマンがビジネスウェアとして着用するようになりました。当時はスリーピースしかなく、そのスタイルが広く世界的に普及したとされています。
日本では明治時代ごろより洋装が取り入れられるようになりましたが、当時のスーツはイギリス、アメリカ、フランスの製品が主流となっており、形はアメリカと同じくスリーピースしかありませんでした。しかし、明治時代の日本人の洋装としては、スーツよりも正礼服の起源でもあるフロックコートが主流であったようですが、時代の流れとともに堅苦しいフロックコートはだんだんと姿を消し、公務員を中心に日本人もスーツを着るようになっていきました。
日本では昔からスーツのことを「背広」とも呼んだりしますが、この言葉は一説に軍服に対して市民服を意味する英語の"civil clothes"の"civil(シビル)"が"セビロ"となまったものだとされています。つまり、背広(スーツ)は当初「市民服」として一般市民には浸透していったわけです。そしてしだいに、ビジネスマンの仕事着としてスーツを着るという社会概念が広まっていったのです。
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